イタリアの産業用車両製造会社大手 イベコ(Industrial Vehicles Corporation)が、液化天然ガス(LNG)トラック・バスで日本市場に進出。2018年内の投入をめざし、両備グループなどと手を組んで日本仕様モデルの開発をすすめます。

イベコが日本市場に投入するバス車両は、BRT(バス・ラピッド・トランジット)クラスの連接車。その名も「クレアリス」(CREALIS)。

天然ガスエンジンを使用して走る12・18メートル級の連接バスで、日本市場投入に先がけてフランスなどで実績を積むモデルです。

このクレアリスは、路面電車の代替え手段として導入がすすみ、「線路敷設不要」「架線柱などで景観を損なわない」「排出ガス公害問題を解消」といったアドバンテージで活躍の場を広げています。。

「バス専用レーンを採用すれば、路面電車の高速・高頻度・安定サービスを引き続き運用できる。線路などの新たなインフラ整備を不要とし、初期投資を安く抑えられるうえ、市街地の複雑な都市交通でも運用可能」(イベコ)

同社は今回、日本市場に進出する足がかりとして、岡山の両備ホールディングスと覚書を締結。バスや鉄道、フェリー、物流、車両整備などを展開する両備グループは、イベコ社からバスの組み立てや車両のメンテナンスの依頼を打診され、「販売も含め業務提携に関する検討分析を進めることにした」と両備グループ小嶋光信CEOは伝えています。

「2017年6月に両備テクノカンパニーで20メートル級バスやトラックを整備できる倉敷工場を新設していたところ。要請に応えられる」(小嶋光信CEO)

国内で2018年、イタリア系のBRT連節バス「クレアリス」が走る姿に出会えそうです。