【鉄の一瞥 39】 鶴見線を堪能 その1
有名な路線「鶴見線」です 通勤客を避けて日曜日の朝 乗ってきました
まず本線です。鶴見駅を出発、1942年(昭和17年)に廃止された本山駅跡を通って、京浜東北線、横須賀線、東海道線、東海道貨物線さらに京浜急行本線を跨ぎ、第一京浜(国道15号)も越えて国道駅に着きます。後ほど、国道駅で下車。さらに歩いて京急花月園前駅の横にある京浜東北線・横須賀線・東海道線・東海道貨物線・京浜急行本線という5つの線を渡る花月園前踏切にも行きます。
国道駅を出て鶴見川を渡り、高架線から地上に降りて鶴見小野駅、首都高速と産業道路の下をくぐって工場地帯に入っていきます。左手前に鶴見線営業所(旧弁天橋電車区)を過ぎて弁天橋駅です。次いで浅野駅、ここから海芝浦支線が分岐します。本線ホームとは別に、分岐した支線側にも浅野駅ホームがあります。
浅野駅からJRで500mと最も駅間の短い安善駅へ。安善駅構内には貨物の入れ替え線があります。安善駅を出れば、600mで武蔵白石駅です。武蔵白石駅ホームの手前で大川支線への分岐があります。かつては支線側にもホームがありましたが急カーブにホームがあり17m級の車両しか通過できないため支線ホームは1996年(平成8年)に廃止されました。大川駅行は武蔵白石に停車しません。
武蔵白石駅を出ると廃止された貨物線が高架で鶴見線の上を越えていきます。鶴見線はグネグネとカーブして浜川崎駅に。南武支線浜川崎駅に乗り換えられますが、一旦跨線橋で駅を出て、道を渡った南武支線の浜川崎駅に行きます。鶴見線は単線になって扇町駅にむかいますが、左側には南武線・東海道貨物線から合流する広大な浜川崎貨物駅が広がります。
鶴見線は単線、その横を一見複線であるかの様に貨物線が並んで走ります。昭和駅を経て扇町駅に至ります。ここまで鶴見線本線は7km。鶴見線には終端部がありますが、貨物線には広い貨物ヤードが有り現役で三井埠頭や昭和電工(途中に引き込み線があります)からの貨物列車が仕立てられます。
鶴見線は開業当時から埋め立て地を走っています。つまり古来の地名が存在しない所を走っているので、駅名の多くが財閥の名前だったりします。
鶴見線鶴見駅ホームから出発
6:30発の鶴見線に乗るために6時頃、鶴見駅に来ました。残念ながら駅前の立ち食いそばはまだ開店前でした。
鶴見線ホームは頭端式のU字形、奥が通路で階下にある京浜東北線ホームが1・2番線なので改札側が3番線、奥が4番線になっています。終端部の向こう側がU字の底の部分で4番線にゆく通路です。
通路から4番線の海芝浦行を観ます。
路線図。
駅名標の下に鶴見線80周年の歴史が掲出されています。木製の渋いベンチ。
ずいぶん低い位置に時計があります。
鶴見線は全車両205系電車、3両編成が9本(27両)、海芝浦行先頭車はクモハ204ー1104でした。
06:30、定刻、海芝浦に向けて出発。本線は浜川崎まで複線です。
高架の左下、東海道本線、京浜東北線、武蔵野線、南武支線、東海道貨物線、品鶴線(湘南新宿ライン)など複数の電車が走っています。
上記の多くの線路を跨ぐ鉄橋の手前に旧本山(ほんざん)駅跡のホームがあります。曹洞宗の大本山総持寺があるために「ほんざん」と名付けられたそうです。
旧本山駅跡のホーム。
左にカーブしながら鉄橋を渡ると国道駅。
下って地上に降りると鶴見小野駅です。鶴見行とすれ違います。
相対式ホームは構内踏切が無く隣接する公道踏切側にそれぞれのホームへの改札口があります。
鶴見小野駅は1936年(昭和11年)12月鶴見臨港鉄道「工業学校前停留場」として開業。1943年(昭和18年)戦時下で国有化され「鶴見小野」駅に改称されました。地元の大地主小野信行から名付けられました。
今回はここまでです。「鉄の一瞥 39 鶴見線を堪能 その2」に続きます。
(写真・記事/住田至朗)