山陽電鉄は、直通特急などの運用につく5000系1編成をリニューアル。10月末から走り出した。

今回のリニューアルは、おもにデザイン、バリアフリー・インバウンド対応、省エネルギー化の3点。

省エネ化対策は、2号車の主制御器をVVVFインバータ制御装置(ハイブリッドSiC素子適用)に更新。

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従来の界磁添加励磁制御装置に比べ、消費電力を約25%削減した。

また、室内灯をはじめとする照明装置をすべてLED化した。

デザイン更新は内外で実施

車両前頭部は、従来からの赤色をさらに強調。側面にも赤ラインを追加し、「特急車両にふさわしい格調とスピード感」を表現。

出入口横には新しいグラデーションパターンを採用し、利用者がリニューアル車両と認識できるようなつくりに。

インテリアデザインは、最新車両6000系と同様のクリア・スマートなスタイルを引き続き採用。

座席シートには兵庫県の花「のじぎく」模様を採用した。

客室空間はバリアフリー・インバウンドに対応。

これまで1編成に2か所あった車いす・ベビーカースペースを全車に設置(6か所)。

吊輪をオレンジ色にし、優先座席を明確化。

また、誘導鈴とドア開閉予告灯を設置。出入口をわかりやすく。

LCD車内案内表示器は1両に3か所設置。行先・駅名マップ・乗換案内・ドア開方向などの情報を4か国語5言語(日・英・中(繁体・簡体)・韓)で表示する。