【私鉄に乗ろう 19】伊豆箱根鉄道 駿豆線 その1 三島〜大場
※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートで旅行して撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所からの写真です。素人のスナップ写真なのでクオリティーには目をつぶってご笑覧ください。
伊豆箱根鉄道駿豆線
駿豆線の由来は、1899年(明治32年)に豆相鉄道が三島〜大仁間17.1km鉄道を運行したことに始まります。1907年(明治40年)豆相鉄道は解散し新会社の伊豆鉄道がこの路線を譲受します。沼津〜三島広小路間に鉄道を運行していた駿豆電気鉄道が1908年(明治41年)に伊豆鉄道と接続、1912年(大正元年)駿豆電気鉄道が伊豆鉄道の鉄道線を買収、1916年(大正5年)12月に駿豆鉄道が設立されて、この日が現在の伊豆箱根鉄道の設立日になっています。
駿河の国の沼津と伊豆国の三島の間を結んでいたので駿豆線という名称なのです。地元では「いずっぱこ」と呼ばれるそうです。
この後、1923年(大正12年)駿豆鉄道が箱根土地(現・プリンスホテル)傘下に入り、1925年に開業した大雄山鉄道も1933年(昭和8年)に箱根土地(現・プリンスホテル)傘下に入りました。1957年(昭和32年)伊豆箱根鉄道に社名変更。2005年(平成17年)西武鉄道の連結子会社になりました。
現在、伊豆箱根鉄道は駿豆線(19.8km)と大雄山線(9.6km)を運行しています。駿豆線はJRからの乗り入れのために20m車が運転されています。現行車両は伊豆箱根鉄道7000系電車3両編成2本、同3000系電車3両編成6本、元西武鉄道101系が伊豆箱根鉄道1300系電車として3両編成2本の30両です。1300系の1編成は、2016年12月から西武鉄道101系が落成当初の塗装を再現して運転されています。
9月某日 午前8:09発 修善寺行に乗ります
この日は、6時に小雨の新静岡から静岡鉄道で新清水に来て(前面展望は雨で全くNGでした)、清水から東海道本線で7時42分に三島駅に着いたのですが、駅そばで朝食を済ませた直後、駅前は突然の驟雨。「ありゃりゃ これは駿豆線もNGかな」と落ち込んだのですが、駿豆線のホームに行くと小雨でどうにか撮影できそうです。伊豆箱根鉄道3000系修善寺行が停まっています。※トップ画像も参照ください
駿豆線の三島駅は島式ホーム1面2線と単式1面1線の頭端式櫛形ホームです。一番右の7番線はほとんど使われません。ホームが若干狭く、自販機やベンチも置かれていません。
駅名標。バックは3000系。
出発直前に列車交換で元西武鉄道101系のオリジナル塗装の車両が到着しました。駿豆線は単線です。
修善寺行が進行します。最初の三島広小路駅に到着。この駅がこの路面電車時代の三島駅だったのです、後に曲折があり、歴史が複雑なので略しますが、現在は単式1面1線の駅です。賑やかな街中にあります。
小雨が降っていますが、ラッキーなコトにワイパーが機能していて前面展望がどうにか撮れます。JR特急「踊り子号」はこの駅は通過します。
駅名標。往路は前面展望をメインに撮っているので駅名標は概ね帰路のものです。
三島田町駅に着きます。下りは単式1面1線、上り側が島式ホーム1面2線の駅です。少しワイド目なのでワイパーが写り込んでしまいました。御容赦ください。
伊豆箱根鉄道7000系電車(第1編成)と列車交換です。JR特急「踊り子号」停車駅。
駅名標。帰路に撮ったものなので天気が良くなって背景が明るすぎます。(笑)
三島二日町駅。
三島二日町駅を過ぎると田園風景になってきました。まだ小雨状態、山に向かって走って行きます。伊豆半島は山地なのです。
大場工場への分岐を過ぎて大場駅に着きます。手前右には貨車が置かれていました。
下りが単式1面1線の1番線、上り側は島式ホーム1面2線ですが一番右の3番線は頭端式で修善寺側から入線はできません。
上り島式ホームの駅名標。帰路、背景が晴れています。
ここでも列車交換。伊豆箱根鉄道3000系電車、ヨコハマゴムのヘッドマークが付いています。またワイパーが・・・すみません。
と、今日はここまで。【私鉄に乗ろう 19】伊豆箱根鉄道 駿豆線 その2 大場〜田京 に続きます。だんだん天気が良くなってゆきますよ。
(写真・記事/住田至朗)