※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートで旅行して撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所からの写真です。素人のスナップ写真なのでクオリティーには目をつぶってご覧ください。

と言ふタイトルの理由は

筆者の家(JR中央線)から秩父鉄道に乗りに行くには幾つかルートがあるからです。JR経由でストレートに熊谷に行って、というのは以前に実行しています。

今回の”目玉”は西武線から直通秩父鉄道秩父本線に乗り入れる列車に乗ることです。乗車日は祝日なので西武秩父線下りの快速急行が2本運転されています。この列車は西武秩父駅の一つ手前の横瀬駅で8両編成が先頭側4両が三峰口行に、後の4両が長瀞行になります。

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さて、三峰口行と長瀞行のどちらに乗るか、考えました。朝なので長瀞行にのって、羽生まで行く方が順光だろう、と撮影の都合で長瀞行にしました。

西武秩父駅と秩父本線御花畑駅の間に連絡線があって、御花畑駅(経由長瀞駅)行は、西武秩父駅の手前で秩父本線に行くので西武秩父駅には停車できません。この連絡線を通るのが、今回のハイライトです。(笑)

JR西国分寺駅で武蔵野線に乗り換えて新秋津駅に行きます

国分寺から西武国分寺線で東村山、西武新宿線で所沢、さらに西武池袋線で小手指というルートもありますが、今回は新秋津駅経由にしてみました。武蔵野線には205系が走っているからなのです。(笑)で、新秋津駅で、西国分寺から乗って来た209系が去って行くのと205系がすれ違う写真からスタートします。

JR西国分寺駅で武蔵野線に乗り換えて新秋津駅に行きます

新秋津駅から西武池袋線の秋津駅までは歩いて5~6分です。良い感じの焼き鳥屋さんとかありますが・・・朝の7時頃からはやっていません。(笑)

秋津駅から小手指まで乗ったのが東急電鉄5050系電車でした。1970年代から80年代にかけて西武池袋線に頻繁に乗っていて、以降ほとんど利用していなかった筆者に、これは衝撃です。だって西武池袋線を東急田園都市線の車両が走っているのですよ!

まぁ、落ち着いて、小手指駅の駅名標。

小手指まで乗って来た東急電鉄5050系電車は「元町中華街」行になって戻って行きます。

秩父鉄道に直接乗り入れるのは西武4000系電車8両編成。快速急行「三峰口・長瀞」行、小手指発07:35です。過日紹介した伊豆箱根鉄道を走っていた西武鉄道101系の主要部品を流用した車両です。この4000系電車の花形は”旅するレストラン 52席の至福”(4009編成)ですね。

快速急行「三峰口・長瀞」行は、入間市駅に停車。ここでも東急5050系とすれ違いました。

飯能駅は頭端式ホームです。池袋線は吾野駅までですが、東京メトロ有楽町線、副都心線からの直通運転は飯能駅までです。で、ややっこしいのは、この駅で進行方向が逆転するので、小手指駅から乗っていた先頭車両は最後尾になります。

「長瀞」行は後方の4両になって(先頭車両が最後尾になって)進行。西武秩父線は単線です。私鉄の山岳トンネルとしては過去最長だった正丸トンネル(4、811m)を抜けて、西武秩父駅のひとつ手前、横瀬駅で前4両が「三峰口」行となって切り離されます。スムースに切り離されて「三峰口」行が先に出ていきました。

「長瀞」行は後発です。入線してきた特急ちちぶに抜かれます。

ここからが、今週のハイライト!パッパカパ〜ン!と漫画トリオ(知らないよね〜)のジングルをかましながら(笑)左に秩父鉄道秩父本線が見えてきました。左下からは秩父本線から西武秩父線に渡る連絡線がのびています。正面西武秩父駅ホーム右の2番線には先行した4両の「三峰口」行が停まっています。正面は飯能行です。

直前のクロスは秩父鉄道秩父本線から西武秩父駅に入線する線。長瀞行が進むのは直後に左に分岐して秩父鉄道線に向かって下ってゆく線路です。正面右2番ホームの「三峰口」行は、逆に左手前に下って秩父本線に入って三峰口駅に向かいます。この光景、なかなかスリリングです。次回はこの三峰口行に乗りたいと思います。

「長瀞」行は、左に分岐して御花畑駅に向かっています。

ところが、線路を見れば、左に見える御花畑駅ホームには行けません。

西武鉄道乗り入れ専用2番ホームに入線します。ここからは秩父鉄道スタッフが列車を運行するのでホームで待機しています。このホームは秩父本線と西武秩父線がお互いに乗り入れを開始するタイミングで作られました。ふだんは閉鎖されていて、西武線との直通運転の時だけ2番ホームに出入りできます。

運転士、車掌が秩父鉄道のスタッフに替わって、長瀞に向かいます。

秩父駅です。何と茫漠と広い構内!しかも車両はゼロです!島式ホーム1面2線の左に見える白い建物が駅舎です。

実はホームが長くて巧く駅名標が撮れませんでした。すみません。次回アタマに秩父鉄道が元々は貨物が大きなウエイトを占めていた歴史などに触れつつ、長瀞に向かって進行します。【私鉄に乗ろう 22】秩父鉄道秩父本線 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)