古い写真をチェックしていたら2005年(平成17年)秋に中央本線塩尻駅で撮った123系電車の写真を見つけました

旧国鉄時代から新性能電車は2両1組での開発製造でした。しかし、輸送量的に1両単位の運行が相応しい路線も存在しました。そこで登場したのが、この123系電車でした。

旧国鉄時代に11両、JR東海によって2両が改造され合計13両が存在した車両です。種車は手荷物・郵便輸送の廃止などで余剰となった荷物電車を1986年(昭和61年)から1988年(昭和63年)改造し電化ローカル線に投入したものです。

JR東日本のクモハ123-1 塩尻駅で撮ったトップ画像の車両です

1983年(昭和58年)中央本線に塩嶺トンネル(5、994m)が完成し、それまでの岡谷から南下して辰野、北上して塩尻という迂回路線(27.7km)で30分以上かかっていたのが、11.7km・10分に短縮されたのです。

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この迂回ルートは支線化され、ここに荷物電車クモニ143ー1からの改造されたクモハ123-1が1986年(昭和61年)に投入されました。トップ画像の車両にも「ミニエコー」という愛称が見えます。2013年3月のダイヤ改正でE127系に代替され、除籍されました。JR東日本に1両だけだった123-1はこうして消えてゆきました。

JR西日本小野田線本山支線で2015年8月に撮影

阪和線〜宇野線と移って、2003年に小野田線にきた123-6号車と思います。撮影した年、2015年3月に濃黄色に塗装されたので綺麗です。小野田線本山支線雀田駅。本山支線(2.3km)は全線単線で列車交換ができません。

【終端駅 01】でも取り上げた本山支線長門本山駅です。朝7時台に2本、夕方18時台の1本、と3本しか運行がありません。

小野田線本山支線で123系電車は今も運行されています。運行本数が少なくて、なかなか乗り難い本山支線ですが、のんびりしていて良い思い出ですね。

(写真・記事/住田至朗)