地下鉄、路面電車のハード面での整備

地下鉄では、全49駅への「可動式ホーム柵」の設置、ホーム柵各扉に車いす対応等を運転手に知らせるための「旅客対応中ボタン」の設置、車両とホームの隙間が15cm以上の乗降口に「転落防止ゴム」を設置するなど、利用者の安全・安心に繋がるバリアフリー化が整備されています。

路面電車では、ループ化区間において、全国でも珍しい歩道側を走行する「サイドリザベーション」方式を採用し、歩道から電車に直接乗降することが可能となり、低床型車両の導入効果も合せて車いす利用者件数が増加するなど、高齢者や障がい者の移動等における利便性が大きく向上しています。

利用者の声や職員の気づきをベースとしたバリアフリー化

地下鉄駅全ての階段で、色によって段を識別できるようにしました。また、ゴム材により雨や雪などのスリップを防ぎ、転倒事故抑止を図るため階段ステップの改修を実施しています。

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車いす使用者が安全に乗降できるようにホームと列車の隙間・段差を解消するため、職員による手作りの「車いす用渡し板」を開発しました。長年の改良を重ねて、車両の形状に合わせたズレ防止機能を付けるなどの工夫を凝らし、また、駅員が素早く対応できるよう各駅ホーム壁面に設置されています。

「専用席」設置をはじめとした心のバリアフリーを推進する取組み

高齢者、障がい者が安心して地下鉄を利用できるように、混雑時でも座席を確保しておくことを目的に、昭和50年4月から「優先席」ではなく、「専用席」を設置しています。

バリアフリー対策を進める際に、職員の積極的な「声かけ」など、安心して地下鉄・路面電車を利用して頂けることを目指しています。