0.8kmで京都精華大前駅。目立つ跨線橋は「パラディオ橋」、16世紀の建築家アンドレア・パラーディオの名が冠されています。駅の前後に他に叡山電車の線路を渡る踏切は見当たりません。

京都精華大前駅は1989年(平成元年)仮駅で開業、1990年(平成2年)駅舎が完成しました。何しろ大学の正門からよりもキャンパスの中心部に近いという駅です。

こちらも上りの駅名標。

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0.6kmで二軒茶屋駅。手前に古い跨線橋があります。コレを渡ると京都産業大学のグラウンドです。人家も数軒あります。

先発した700系電車が上りホームに停まっています。

駅名標。古くは鞍馬に行く旅人のために2軒の茶屋があったことに由来する地名です。しかし1軒は昭和初期に他所に移転、もう1軒も1992年(平成4年)に廃業しています。1965年(昭和40年)に開学した京都産業大学が近くにあり、近隣の宅地化が進みました。

二軒茶屋駅を過ぎると線路は単線になります。下り線の先は引上線になっていてこの駅で折り返す列車が使います。

ここから先は単線で鞍馬に向かいます。

山岳路線っぽくなってきました。1939年(昭和14年)までは複線だったので架線柱の間が広くなっています。

登ったり下りたり。

1.2kmで市原駅です。架線柱を見ると駅まで複線だったのが分かります。

現在は単式ホーム1面1線ですが、右側に相対式ホーム2面2線だった頃の上りホームが残っています。

駅名標。

ホーム鞍馬寄りに「阿弥陀坐像石仏」があります。

駅を出るとすぐに鞍馬川にかかる市原橋梁です。複線時代の橋脚がそのまま残っています。

この辺りが有名な紅葉のトンネル。

12月なので、枯れ木のトンネルでしたが。(笑)

と、今回は枯れ木のトンネルまでです。次回【私鉄に乗ろう 43】叡山電鉄 本線・鞍馬線 その4 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)