今回初めて見たのは、長良川鉄道とヤマト運輸が共同で行う「貨客混載」の”ネコロジー”です。トップ画像は長良川鉄道300形305”ネコロジー”ラッピング車両です。

この写真は往路の美並苅安駅。ホームにクロネコ(ヤマト運輸)マークの荷物が置かれていました。

復路の美並苅安駅。

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往路で見た荷物を積み込む作業が始まりました。2018年2月21日(水)から「貨客混載」を美並苅安駅〜関駅間(22.8km)で本格運用を始めたのです。ヤマト運輸のスタッフが添乗せず、一般の乗客と一緒に運ぶのは全国で初めてのことです。

ヤマト運輸のスタッフ以外に手伝っているのは女性でした。

運転席の右後ろに固定されます。

ヤマト運輸のSD(セールスドライバー)さんが固定をチェックしています。

完了した様で運転士さんに声をかけていました。

ヤマト運輸のSDさんは乗らず、ふつーに列車は走り始めました。美並苅安駅09:57発です。長良川鉄道は、過客混載は、関駅13:16発→美並苅安駅13:55着の片道輸送と発表しているので、これは空のケースを運んでいるのだと思われます。それにしては、些か重そうに運んでいた様な印象を受けましたが。

美濃市駅で停車中に混載されている荷物を乗降扉から写しました。

関駅で荷下ろしを撮る予定でしたが、空腹と眠気で喪神していて、ハッと気が付いたら荷物はホームから何処かに運ばれていました。美並苅安駅から42分かかって関駅10:39でした。

最後が締まらないハナシですみません。この過客混載によってヤマト運輸のSDさんの1日の走行距離が24km削減され、1日あたり約2時間の時間削減効果があることが昨年11月の実証実験の結果で明らかになっています。

日本全体の人口が減少してゆくのですから、省エネ・省労働時間は「善(よきこと)」です。沿線の人口減少などで経営の苦しいローカル私鉄にとっても「善」です。この様な方向の取組が全国的に進むと良いですよね。・・・と【私鉄に乗ろう】には珍しい話題で締め括ります。

(写真・記事/住田至朗)