【私鉄に乗ろう 74】とさでん交通軌道線 その3

潮江橋を渡ると右にカーブしながらはりまや橋停留場です。

このまま乗って行ってしまうと高知駅前なので、いったん「はりまや橋停留場」で下車して伊野線に乗り換えます。

たまたま伊野行が1台出ていって、次の電車が見えたので後免側の「はりまや橋停留場」から乗りました。運転士さんの直後、右側の席が空いていたのが見えたのです。これで前面展望を撮るには絶好のポジションに坐ることができました。

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伊野方面に向けてはりまや橋交差点を渡ります。渡ったところにも「はりまや橋停留場」があります。

伊野側の「はりまや橋停留場」。アンパンマン電車とすれ違います。とさ電交通軌道線では最もメジャーな600形電車622号。1957年(昭和32年)から1964年(昭和39年)にかけて31両が製造されました。現在も29両が現役で活躍中。直前も608号。

伊野線は「はりまや橋停留場」から終点の伊野停留場までの11.2kmに34の停留場があります。「はりまや橋」から鏡川橋間が複線、朝倉〜伊野間が通票閉塞でタブレット交換を見ることができます。

300mで堀詰停留場。1904年(明治37年)の開業。1928年(昭和3年)に「はりまや橋」〜梅の辻が開業するまでは現在の「はりまや橋」の様な中心的停留場でした。現在は伊野線の1停留場です。

300mで大橋通停留場。千鳥式にホームが配置されています。上りが手前。1904年(明治37年)の開業時は「本町下二丁目停留場」でしたが1949年(昭和24年)頃までに現在の停留場名に改称されています。

大橋通停留場下りホーム。次の停留場の上りホームが近いです。

200mで高知城前停留場。1904年(明治37年)警察前停留場として開業しています。その後本町公園通停留場に改称されましたが1944年(昭和19年)営業を休止。1950年(昭和25年)公園通停留場で復活し、1978年(昭和53年)から高知城前停留場に改称されています。改称前は隣の県庁前停留場から高知城に向かう観光客が多かったために観光客対策で改称されました。

この停留場も千鳥式ホーム配置で下りが伊野(西)側。ここでも隣の停留場が見えます。

200mで県庁前停留場。1904年(明治37年)の開業時は本町上一丁目停留場でした。いつから県庁前停留場に改称されたかはよく分かっていません。

同様に千鳥式ホーム配置。

【私鉄に乗ろう 74】とさでん交通軌道線 その4 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)