横須賀をフィールドとし、スマートモビリティを活用した新規ビジネス創出や社会的課題解決と、それら実装・展開へむけた取り組みを重ねていく「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019」(スカモビ2019)。

日産自動車や京浜急行電鉄、パナソニック、NTTドコモなどが展開戦略タスクフォース構成員に名を連ねるなか、埼玉工業大学と同大発ベンチャー フィールドオートも、このスカモビ2019(1月24〜26日開催)に参加。

自動運転の試乗デモンストレーションを担当し、来場者に“自動運転のいま走っているフェーズ”を伝えた。

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今回のデモ走行で注目を集めたのは……。

私立大学唯一、自動運転の公道実証実験車両

自動運転実証実験に参画する国立大学が一堂に参加するこのスカモビ。

そのなかでも埼玉工業大学は、「私立大学唯一、自動運転の公道実証実験車両」として注目を集めた。

同大学の自動運転車両は、会場内の専用周回コースで来場者が試乗。その数、なんと100名以上。

自動運転を体験した人たちは、これまで埼玉工業大学が取り組んできた数々の実証実験の成果や、埼玉工業大学所有自動運転車の特徴や強みを体感していたようす。

アカデミックからオープンソースへ

埼玉工業大学発ベンチャー フィールドオートの代表取締役社長で、この自動運転研究の開発責任者である同大工学部情報システム学科 渡部大志教授は、AIによる画像処理の専門家としての知見と経験をいかし、砂嵐のノイズをキャンセリングし、走行する技術を培ってきた。

2018年9月には、損害保険ジャパン日本興亜などが遠隔型自動運転サポートする自動運転レベル3を、ティアフォーと連携して実施。また、同年11月に、運転席に人がいない自動運転車両2台を同時に走らせる全国初の実験(愛知県)にも参加した。

同大発ベンチャー フィールドオートは、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動走行システム/大規模実証実験(以下、SIP-adus大規模実証実験)での自動運転実証実験の経験・ノウハウをいかし、事業展開。

また埼⽟⼯業⼤学で研究・開発してきたこうした⾃動運転技術や研究ノウハウを学外に提供していく。

さらにことし4月には、情報システム学科にAI専攻を新設。AI人材の育成も強化していく予定。