京阪8000系プレミアムカー
※写真は京阪電鉄ホームページより

京阪電鉄は2017年度(平成29年度)上期導入を目指している座席指定特急車両の名称とデザインを決定した。

大阪ー京都の通勤・観光のシーンで「ちょっとしたぜいたく感」を提供したいという意図から「プレミアムカー」と決定。

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京阪電鉄の特急車両8000系は平成元年に当初は3000系特急編成の中間車輌として投入されたが利用者からの評判が高く、順次3000系を置き換え1993年までに7両編成10本となった。1998年には2階建車両が組み込まれ8両編成10本となった。京阪電鉄6代目の特急車両。

この8両編成の大阪側から3両目が「プレミアムカー」に改装される。
京阪8000系プレミアムカー
※写真は京阪電鉄ホームページより

外観上の大きな特徴は京阪電鉄で初めて1扉車に改造される。これによりプライベート感溢れる落ち着いた車内空間へのエントランスの役割を果たす。色は特別車両らしさを際立たせる金色が配される。
京阪8000系プレミアムカー
※写真は京阪電鉄ホームページより

内装ではエントランスと客室が「霞」の模様が入ったガラス扉で仕切られる。通路は「水面の月明かり」を、カーペットは「枯山水」をイメージしている。
京阪8000系プレミアムカー
※写真は京阪電鉄ホームページより

シートはゆったり1+2の3列配置とし、シート幅は現行430mmから460mmに拡げられ、背もたれも130mm高くなる。前後の座席間隔も100mm拡げられる。

2人掛けシートには大型中肘掛を設置。移動中にパソコン作業や資料を広げる大型テーブル(一部の席を除く)と肘掛部に電源コンセントを装備した。
京阪8000系プレミアムカー
※写真は京阪電鉄ホームページより

平成29年度上期導入に向けて改造工事が実施される。そのため9月24日(土)より8000系8両編成の一部が7両編成で運行される。ダイヤに変更はない。詳しくはポスターを駅に掲出するとのこと。また京阪電鉄のホームページでも9月中旬から案内される。

導入後の利用料金、チケット予約、発売方法、アテンダントサービスなどについては現在検討中で決まり次第発表される。

また今秋の「ファミリーレールフェア」(寝屋川車両基地での開催予定)に試作モデルが展示される予定とのこと。新しい車両が楽しみだ。

車両のグレードアップがある種のトレンドになりつつあるのかも知れない。人口減少とインバウンド増加への注力など世の中の動きにシンクロした取組だ。

京阪電鉄グループも中期経営計画「創生果敢」において「鉄道復権」を掲げ鉄道活性化施策の推進を掲げている。