ここから前面展望【私鉄に乗ろう95】箱根登山鉄道 その18

2019.11.01

大平台駅への下りカーブで下から登ってくる列車が見えました。

大平台駅。右が登ってきた強羅行。箱根登山鉄道では25年ぶり、2014年(平成26年)に営業運転を始めた3000形電車、通称アレグラ号です。2015年(平成27年)には鉄道友の会のローレル賞を受賞しています。この「アレグラ」という言葉は箱根登山鉄道と姉妹提携を行っているスイスのレーティッシュ鉄道の地元で使用されるロマンシュ語の挨拶なのだそうです。レーティッシュ鉄道でも車両愛称として使われています。往路はこのアレグラ号で箱根湯本から強羅まで行きましたが、確かに加減速はスムーズだし乗り心地もソフトな感じでした。

頭端式ホームの頭側にホーム同士の通路があります。右のホームから駅舎側への通路です。左上のハチのイラスト、よく見たら「ハチ駆除します」という広告看板でした。

下り強羅行が先発した後、発車。スイッチ・バックしてここからは、また後方展望です。やれやれ。

スプリング・ポイントが三箇所、一箇所だけ電動ポイントが必要です。分かりますか? 出山信号場のポイントで分かります。

 

隧道を4つ抜け、80パーミルを下って出山信号場です。スプリング・ポイントが2つ。

その手前のポイントだけが電動ポイントです。ここをスプリング・ポイントにしちゃうと列車交換ができなくなります。

列車交換します。下り強羅駅行が先発します。手前のスプリング・ポイントはそのままです。

箱根登山鉄道1000形電車。1984年(昭和59年)に増備された第二編成、通称ベルニナⅡ。なんと登山鉄道としては45年ぶりに1981年(昭和56年)に導入された新型車両でした。1982年(昭和57年)には鉄道友の会ブルーリボン賞を受けています。冷房化のために大容量の電源装置を装備する箱根登山鉄道2000系電車サンモリッツ号の中間車両が連結されて3両固定編成になっています。

ヘッドマークはスイスのレーティッシュ鉄道に付けられていたものと同じです。(が、意味は分かりません、州のマークかな)

80パーミルをぐいぐい登って行きました。下から見るとやっぱり急勾配です。すごいなぁ。

奥のポイントが切り替わって右に進むことができます。また80パーミルを下ってゆきます。保線の方がいます。何かあったのかな。

ここから箱根湯本までは前面展望です。嬉しいな。

【私鉄に乗ろう95】箱根登山鉄道 その19 に続きます。

追記:

このコラムは、2019年9月に書かれたものです。御存知の様に、2019年10月12日に関東から東北に上陸した大型で強力な台風19号は、関東甲信越と東北地方に甚大な災害をもたらしました。台風によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。被災された皆様にお見舞い申し上げます。

また台風19号は箱根登山鉄道にも甚大な被害をもたらしました。箱根周辺では、1,000ミリを越える前代未聞の雨量が記録されたのです。ニュース映像などを見る限りでは路盤や橋梁などの被害は凄まじい状態です。長い歴史と風雪に耐えてきた箱根登山鉄道が箱根湯本駅と強羅駅間で運休という事態になっています。現在は代行バスが運行されています。幸い箱根登山ケーブルカーは10月16日から運行が再開されています。

被害に遭われた箱根登山鉄道にお見舞い申し上げるとともに、一日も早い復旧を心からお祈りいたします。

また復旧などの情報も随時。お知らせいたします。

(写真・記事/住田至朗)


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