第二白井トンネル(35m)。というか、次のトンネル坑口も見えています。トンネルとトンネルの間には駅があります。こんな山の中、トンネルとトンネルの間に駅? こりゃ、またまた秘境駅っぽいです。

普代駅から3.4kmで白井海岸駅。橋上にホームが有る感じです。

ホームのがそのまま第一白井トンネル(1540m)の坑口にくっついています。

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駅名標。標高50mほどの場所にあるので、東日本大震災の影響は受けていない様です。北リアス線の運休中は休止。2012年(平成24年)再開。

というか案の定、牛山隆信さん秘境駅で堂々の12位でした。まぁ、三陸鉄道さんには有り難い話ではないでしょうけれども。

航空写真で確認すると、下の漁港までの間に人家は一軒もありません。駅から逆に漁港にまで距離の2〜3倍、灯りの無い細い道を約1km行くと白井集落の外れに到達します。つまり、どの様に考えても駅の周辺に住んでいる人が利用しやすい位置にある駅ではありません。それでも平均乗車人員は2人/日(2016年/国土交通省国土数値情報)というから、学生さんがいるのでしょうか。

普代駅から、この駅、次の堀内駅までが普代村の中にあります。普代村のホームページを見ると村の人口は、1,126世帯2,635人です。(2019年10月)航空写真などで見る限りは、その大半が普代駅の周囲に集まっていると思われます。少なくとも白井集落は大きくはないと思います。

駅までのアプローチを50m程下ると漁港・集落に繋がる道に出ます。外灯はありませんが舗装路で小型車なら問題なく通行できそうです。手前の電話のボックス、同じモノが「線路脇の謎の小屋」にも付いていました! 非常用鉄道電話かな?

ホームの端が第一白井トンネル(1540m)の坑口に接しています。ここから次の堀内駅までが、またもやトンネルのてんこ盛り、さらに「眺望絶佳の橋梁2本付」なのです。

第一白井トンネルを出ると、大沢トンネル(69m)があって

例の謎の小屋があります。ドア側ではないので電話の箱があるか否かは確認できませんでした。でも煙突が妙に新しい様な気もします。

眺めが素晴らしいことで有名な大沢橋梁に差し掛かりました。

高所恐怖症気味の筆者には、ぜんぜん嬉しくない大沢橋梁上での停車サービスがあります。(嘆息)

怖いけど、確かに素晴らしい眺めです。直下を見ない様にしていますが・・・。

サービスの停車時間は長くはありませんが、十分、堪能いたしました。

【私鉄に乗ろう98】三陸鉄道リアス線その34 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)