西武鉄道 駅別乗降人員トップの48万人。百貨店の直下に広がるターミナル、西武池袋駅。この地下1階改札付近にスタンド食堂があった。その名もスナックイン(SNACK INN)。看板には、焼きそば、カレー、どんぶり、おにぎり、いなり、そば、ラーメンといった文字が踊っていた。

ソース焼きそば330円、かけそば250円、天丼580円、ビーフカレー400円。こうしたレギュラーメニューに、季節限定のざるそば290円などが加わり、アツアツ、つるつると、いろいろ選べた。

これに、「お酒・おつまみ」というカテゴリもあり、枝豆200円、一口お好み焼き100円、レンコン挟み揚げ200円、ポテトフライ200円、昭和のハムカツ串200円などといっしょに、スーパードライ生中390円やウーロンハイでぐいっとやれた。

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昼間は沿線の大学に通う学生たち、夜になるとスーツの男性がジョッキを手に、枝豆や焼きそばを並べる姿がよく見られた。

このスナックインがある西武池袋駅は、開業100年をむかえるタイミングで、大規模リニューアル工事に踏み切る。スナックインは、地上階と地下1階のコンコースを全面改良するのにあわせ、2014年4月末に惜しまれつつ、閉店。

同駅ではいま、ホームドア設置工事が続く。同駅南側の線路脇にある西武鉄道 池袋旧本社ビル跡地では、線路上空に地上20階建てのビルを建設する工事もすすむ。このビルが完成すると、豊島区が構想中の池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)と同ビル内のデッキがつながる予定。この新たなビルには、西武ホールディングスやプリンスホテル、西武プロパティーズなどの本社機能が移される。