すっごいかゆい。かゆい。かゆい。かゆーい!

蚊よりも怖い害虫が、人間の血液を狙ってウヨウヨしてる吸血害虫。

その正体は、トコジラミ。別名、南京虫。

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自宅やホテル、ネットカフェ、電車やバスのなかと、いろいろなところに潜んでいて、人間の血液を狙っている。

物流ネットワークの発達や、空き家の増加、訪日外国人・海外渡航者の増加などで、蚊やトコジラミ、ヒアリなどが国内で急増してるって知ったら、どうする?

怖いトコジラミの実態、経済的損失や風評被害も

トコジラミとはいったい、どんな害虫か。

ダスキンは5月29日、都内で「外来生物・害虫対策セミナー」を実施。ダスキンターミニックス事業部 齋藤祐輔氏や、テレビでおなじみの国立環境研究所生物・生態系環境研究センター五箇公一室長などが登壇し、外来生物・害虫の最新事情、トコジラミの猛威について教えてくれた。

ダニ・ノミよりも生命力・繁殖力が強いトコジラミは、人間に対する危険度が大きい害虫のひとつ。成虫の体長は5~8ミリ、人間の血液を狙い、皮膚のやわらかい部分を刺し、強いかゆみを発症させる。

かゆみだけではない。実は社会問題化するケースもいろいろ出てきている。

とくに宿泊施設でトコジラミが発生した場合、駆除期間中、客室(フロア)が稼働できなくなる経済的損失をはじめ、SNSでの情報拡散による風評被害、宿泊者の健康被害など、さまざまな影響が出てくる。

アメリカではトコジラミに刺された客が、ホテルを訴えるといったケースもある。

ダスキンのトコジラミ駆除依頼件数は、訪日外国人の増加にあわせて急増。5年で5倍にもふくれあがった。

トコジラミが潜むエリア、駆除には時間も金もかかる

トコジラミはどんなとこに生息しているか。

もっとも身近なエリアは、自宅。じゅうたんや畳、カーテン……いろいろなところに潜んでる。

そしてホテルや旅館、カプセルホテル、ネットカフェ、列車内、バス車内などにも生息してるから、帰宅後は洗濯して乾燥機で乾かすのがベスト。洗うだけではトコジラミは駆除できないという。

トコジラミを駆除したケースで、費用の例をみると、また驚く。

たとえばツバメの巣が原因でトコジラミが発生した場合、ツバメの巣の除去作業に32万円、トコジラミ駆除に275万円。合計307万円もかかったという例もある。

ダスキンはこの外来生物・害虫対策セミナーで、「トコジラミを発見した場合は、専門業者にすぐ相談を」と伝え、同社のトコジラミ駆除サービスを紹介。

同社のトコジラミ駆除サービスは、ドライアイスを使う独自の駆除方式(ダスキン特許技術)。熱処理などと違い素材を傷めることがないという。

サービスの流れは、生息調査、バキューミング、冷却処理、薬剤処理、点検、再点検という具合。

料金は一般的な家庭の部屋で20万円~30万円という。

―――ダスキンが害虫駆除サービスをスタートさせて30年。一般家庭や飲食店、オフィス、ホテルなどに発生するゴキブリ、シロアリ、ネズミなどの駆除依頼は、年々増加傾向にあるという。