蒸気機関車時代から吹く東京芝浦の風(再掲2017/7掲載)

2019.06.15

きょうの大阪は、くもりのち晴れ。最高気温34度と天気予報が伝えています。連日、猛暑がつづく日本列島。今週、東京圏の電車で、姿を消しつつある“夏のアイテム”に遭遇。

東京メトロ 半蔵門線の電車を待ってるとき。東武、メトロ、東急の電車が走る半蔵門線内で、やってきたのはチョッパ制御のウーンという独特のモーター音を響かせる東急8500系。

東急車輛製造が1975年からつくり、その翌年には東急初のローレル賞を受賞(鉄道友の会)したくるまで、40年を経たいまも都心を直通する電車として活躍中。

この電車、夏になると「あれっ、これ意外と涼しい」と想わせる懐古的なアイテムがついてる。天井でぐるぐる回る扇風機。

これが、いまのラインデリアから吹き出す冷房と違い、どこかスパルタンで、豪快な風が吹いてきて「意外と涼しい」って感じる。混雑してない車内に限るけど。

ボディには、これまた懐かしい筆記体デザインの「Toshiba」の文字。東芝(東京芝浦電気)製の扇風機。

この東芝製扇風機は、鉄道分野でもエポックなアイテムだったと、東芝未来科学館がいってた。

「1916(大正5)年には品質の優れた、一般庶民にも手が出る低価格の芝浦扇風機を製造し、人気の家電アイテムになっていった。当時は30cmと40cmの首振り形と固定型があり、単相誘導電動機の擬似三相式起動法によって大量生産を狙った」

「さらに1920(大正9)年には、東海道線の急行列車向けに直流扇風機を製造し、換気のために窓をあけるしかなかった長距離乗車の客から大いに好評を得た」

蒸気機関車が引く客車列車時代から、脈々と受け継がれてきた東芝製扇風機。

やや強めに風を送るそのレトロアイテムは、8500系の力走とあいまって、昭和のソコヂカラをどこか感じさせてくれる。


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