日立製作所は9月25日、タイ国有鉄道バンコクレッドラインプロジェクトむけ新型車両の第1編成6両と第2編成4両を完成させ、笠戸事業所(山口県下松市)から出荷を始めた。

出荷された車両はことし10月にタイに到着後、2020年1月から走行試験を開始。

同形式の車両は、2016年3月30日、三菱重工業、住友商事と共同で、タイ国鉄(SRT : State Railway of Thailand)から受注したモデル。今後、2020年6月までに全25編成(130両)を出荷する。

タイでは自動車の利用増加による道路渋滞や大気汚染が深刻な問題。低炭素かつ大規模輸送を実現する交通インフラの構築が求められている。

バンコクレッドラインプロジェクトは、タイ政府がすすめる大規模事業計画のひとつ。

同路線は、バンコク市中心部のバンスー駅(Bang Sue)を起点に、北に26.4km、西へ14.6kmにわたる新しい鉄道路線。北線では日本政府からタイ政府へ供与される円借款を利用し、西線ではタイ政府自己資金で建設がすすんでいる。
 
 
鉄道チャンネル編集部