トップ画像は常陸大子駅前に静態保存されている蒸気機関車C12 187です。右後に常陸大子駅舎が見えます。

このC12 187には丁寧な説明板が設置されています。内容を書きます。

C12型蒸気機関車は1932年(昭和7年)から1947年(昭和22年)に282両製作されました。投機C12187号は、1938年(昭和13年)7月27日に日本車輌株式会社名古屋工場(製造番号587)で誕生しました。

ADVERTISEMENT

最初の配属は、門司鉄道管理局西唐津機関区・豊後森機関区・宮崎機関区、そして鹿児島機関区で指宿枕崎線を走っていました。この間、約30年間を九州内で過ごし、1967年(昭和42年)7月鹿児島機関区から、水戸機関区に移ってきました。その後、1970年(昭和45年)3月、動力の近代化に伴い、水郡線の完全無煙化まで鉄路で雄姿を見せ元気よく走っていました。これからはここに保存することになりましたが、生きている機械といわれる蒸気機関車ですので、どうぞ大切にしてください。

平成22年10月 大子町

下野宮駅を出た水戸行は6.4kmという長い駅間で常陸大子駅に向かいます。国道118号線の下をくぐります

水郡線では数少ないトンネル、矢田トンネル(130m)です。トンネル坑口に(水戸駅起点の距離)57k364m81と表示されていました。

下り勾配の先に大きな常陸大子駅が見えてきました。

構内が広いですねぇ。乗務員(運転士・車掌)の所属組織である水郡線営業所があります。車両基地もあります。

上り単式ホームと下り島式ホーム1面2線が跨線橋で結ばれています。

ホームの右(西)側にも側線がたくさんあって車両が駐められています。

1番線ホームに入線します。お客さんが待っていますね。

再び駅前に戻って、静態保存されているC12型蒸気機関車を横から撮った写真です。実は駐車場が横にあって短時間の駐車は無料だったのです。

常陸大子駅舎正面。大きな駅舎です。1927年(昭和2年)の建造でしょうか。2016年(平成28年)に改装されて、以前のハデな佇まいからシックな姿に生まれ変わっています。

駅出入口。古い郵便ポストがチャーミング。常陸大子駅ではSuicaが利用できますが、郡山方面には使えません。水戸駅か水戸以遠のSuicaエリア駅と水郡線では、Suica対応装置のある常陸太田駅、常陸大宮駅、上菅谷駅間のみ使用できます。

ホームに出るまでにけっこうな量になってしまったので、常陸大子駅は

次回 水郡線全駅23【50代から始めた鉄道趣味】212 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)