さて。二俣川駅から湘南台駅を目指します。既に書いた様に、1月9日に前面展望を撮影しましたが、天気が良すぎて逆光のタイミングが多くて前面展望的に芳しくなかったので、1月11日の曇天の日に再撮影しました。トップ画像は、前面展望を撮ったいずみ野線相鉄9000系電車です。

車内の写真を見ていただくと分かるのですが、前面展望は右(列車正面からは向かって左)の貫通扉にある前面ガラスから撮影しています。運転士さんの背後はトンネルの多いいずみ野線ではこの様にカーテンが閉められることが多いのです。撮影場所は湘南台駅。

実際の前面展望の範囲は黄色い枠を狙っています。窓枠を含め少し広い目に撮って、後処理でトリミングします。ご覧の様に撮影できる範囲が狭いので、特にカーブの多いいずみ野線では前面展望がいささかシンドイのです。

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車両的には、10000系か11000系の方が前面展望は撮り易いのですが、撮影のタイミングで折よく来てくれるとは限りませんし、来るまで待っているワケにもいかなかったのです。

では、前面展望です。曇天の下、信号が変わるのを二俣川駅2番線で待っています。

いずみ野線の信号が青になりました。

相鉄本線は両側、中央がいずみ野線です。勾配標35パーミルという蒸気機関車では喘ぐ様な登り坂を右にカーブしながら上がってゆきます。

左下の相鉄本線をまたいでいずみ野線は南(左)にカーブしてゆきます。

いずみ野線はさらに大きく左カーブして真南よりも少し南東方向に向かいます。90度以上カーブしたことになります。

さちが丘トンネル(214m)です。いずみ野線はとにかくトンネルが多くて気分的には半分地下鉄です。しかし、踏切は一つもなく、堀割とトンネルで勾配を緩和し、レールも50kgの重軌条/ロングレールが敷かれています。いずみ野線、現行の認可最高速度は100km/hですが運行キャパシティは120km/hで建設されています。

さちが丘トンネルを出ると東海道新幹線が頭上を横切ります。相鉄本線からJRへの相互直通運転が始まった西谷駅のホーム上を横切っていた東海道新幹線を新大阪側に7kmほど進んだ辺りでしょうか。

東海道新幹線をくぐると歩行者用の跨線橋があって、右カーブに南万騎が原駅が現れます。二俣川駅からは1.6km。

ご覧の様にホームは右カーブしていて終端部までは見えません。

しかも、ホームの次駅(緑園都市駅)側は、そのまま万騎が原トンネル(1125m)の坑口に接しています。

では南万騎が原駅を降りて駅の周囲を歩いてみましょう。【駅ぶら02】相模鉄道32 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)