赤星憲広43歳、投資経験ゼロから資産形成にトライ! そのポイントは? じぶん銀行 臼井朋貴社長と語る

2020.01.18

1976年生まれ、愛知県刈谷市出身。愛知県立大府高校・亜細亜大学を経て、JR東日本に入社後、車掌の資格を取得。

当時、阪神タイガース監督だった野村克也からラブコールを受けて阪神入りした、赤星憲広。

新人歴代4位の39盗塁で、史上初の盗塁王と新人王、さらにゴールデングラブ賞も獲得という衝撃デビューを果たし、さらに5年連続盗塁王(セ・リーグ記録)、3年連続60個以上の盗塁を記録し、「赤い彗星」という異名までついた、プロ野球界名選手のひとり。

そんな赤星。記録と記憶に残るプレーは重ねても、セカンドキャリアのなかの投資については、経験ゼロ。

ということで、こんどは じぶん銀行 臼井朋貴社長が、赤星にラブコール。投資経験ゼロからトライするポイント、考え方などをアドバイスした。

大事なのは短期の成績に一喜一憂しないこと

◆赤星憲広―――:現役時代には正直、投資に全く興味がありませんでした。引退後は少し興味が出てきましたが、下手に足を踏み入れられない怖さがありまして…。

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:分かります。日本は投資・金融についての教育がないので、精神的なハードルが高い。でも手堅い運用もあるので、そこまで構える必要はありません。「お金に働いてもらう=投資」という考えが大切だと思います。

◆司会―――:実際に、「貯金」より「投資」の方が絶対に増やせる。と言い切れるものでしょうか?

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:もちろん投資なので必ず勝てると言い切れません。そのなかで、なせ投資が大事かというと、いま銀行の普通預金は金利が年0.001%。100万預けたとして、税金を無視して1年間で10円です。定期預金なんて預けていてもなんの意味もないじゃないかとなるわけですよ。

銀行側の立場でこんなこというと怒られそうですが(笑)、対して投資信託(投信)は「バランス型」と呼ばれる商品があって、そのなかでも「積極柄」と「安定型」に分かれているのですが、運用成績を見ると5年間で「安定型」が年18%、「積極柄」が30%の利益を出した実例もあります。

絶対に勝てるという保証はありませんが、先ほどの定期預金100万円で利益10円のことを考えると、上手く利用できたら良いと思います。

ただ、理解しておかなきゃいけないのは、5年間の仕上がりとして最終的に10%、30%という結果になっているだけで、途中上がったり下がったりしているんです。

大事なのは短期の成績に一喜一憂しないこと。短期的に考えるのではなく、長期的に腰を据えて取り組めば、勝算は増します。

もうかった分には税金がかかる、を覚えておく

◆赤星憲広―――:0.001%と、10~30%ですか! 数字だけで聞いても、まったく違いますね。確かに1年、2年で見るのではなく長い目で見れば変わってくるのかな、と思います。興味が湧いてきました。投資を始める前に覚えておくべきことは何でしょうか?

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:「もうかった分には税金がかかる」ということは覚えておくべきでしょう。定期預金や投信の配当金からは所得税15%、地方税5%、復興特別所得税0.135%の計20.315%の税金が取られます。

この税金分は、銀行が差し引いてお振込みしているので、ご自身で確定申告の必要はありません。ですから、意識される方は少ないものと思いますが。ベースとして意識しておく必要があるかと思います。

◆赤星憲広―――:なるほど。あと僕の年齢は43歳ですが、この年から投資を始めても大丈夫でしょうか?

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:もちろん。いまは「人生100年時代」といわれていますから心配はありません。40代は始めるには遅すぎる、ということは全然ないんです。

ただ、もちろん早く始めるに越したことはないですし、先の不安が少しでも小さいほうが野球にも打ち込めると思いますから。後輩のみなさんには、ぜひ若いうちから金融に触れてもらいたいですね。

おすすめは、確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」

◆司会―――:投資経験のない赤星憲広などにむけた資産形成法は、どんなものがあるでしょうか。

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:確定拠出年金「iDeCo(イデコ)」をおすすめします。これは毎月積み立てたお金をご自身の判断で、投信や定期預金など運用方法を選び、掛け金と運用益との合計額を基に給付が受け取る制度です。

利息・運用益が非課税なことに加え、掛け金が全額所得免除になるため、かなりおトクです。

◆赤星憲広―――:いいですね、iDeCo。耳にはしたことはありましたが、具体的な内容は知りませんでした。ただ、僕はもう43歳にもなるんですが、まだiDecoって当てはまるものなんですか?

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:もちろんです! 老後の資金形成のための制度なので、60才以上から70才までの受取開始が基本条件で、60才から受け取る場合は10年以上の運用期間が必要です。

赤星さんはいま43才でいらっしゃるから、十分な期間があります。利息・運用益が非課税なことに加えて、掛金が全額所得控除になるのでおトクですよ。

口座管理料で違い、金融機関選びがポイント

◆赤星憲広―――:なるほど、ますます興味が沸いてきました。iDecoってすごくよく聞くんですけど、始める際に、何か気を付けることってありますか。

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:そうですね。始めるさいには、まず金融機関を選びます。そのさいに気を付けてほしいのは、口座管理料という手数料と、商品ラインナップです。同じiDecoといえど、ここは各行差があるところなので、契約前にきっちり確認してほしいですね。

まず、手数料について、口座開設の際はどの金融機関も一様に2,829円かかるのですが、加えて毎月「口座管理料」がかかります。

基本、みなさん積立を行われると思いますがそのさい171~629円と、各行開きがあります。たかが数百円…と思われるかもしれませんが、毎月×20年と考えるとこれだけでも、かなりの金額になるんです。

また、商品ラインナップについても、片手で収まる数から、30種類を超える商品を取り扱っている金融機関もあります。多ければ多いほどいい、というわけではないです。

例えば銀行系であれば預金系が多かったり、証券系は投資信託の数が多かったりしますし、商品が少ないということはそれだけ厳選されているとも言えるわけですから。

この前提を理解した上で、各商品の運用成績と照らし合わせて、自分に合ったものを選んでほしいですね。

宣伝みたいになってしまいますが、au の iDeCoもおすすめですよ。バランス型の投信4本に厳選しているので、迷わず選べて、また au のユーザーかどうかにかかわらず0.1%のポイントを付与。ポイントは買い物などに使うことができます。

五輪後を見すえて仕込み時か

◆赤星憲広―――:ことし、東京2020オリンピック・パラリンピックが開催される年。いま盛り上がっているうちにやっておくべきことは?

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:「五輪に合わせてもうかる銘柄はありますか」という質問はよく受けます(笑)。東京オリンピックが決まったのも2013年ですから、いまからだと遅いかもしれませんね。

投資は、早め早めの行動が肝心です。実際に過去の大会開催地の動向をみると、オリンピックによる経済効果というものは確かに存在しますが、オリンピック後は景気が悪くなるケースもあります。

いまからなら五輪後に注目するのがいいかもしれません。もし、景気が悪くなるとするならば“仕込み時”といえます。長期の運用を視野に入れ「不景気こそチャンス」ととらえるのもありではないでしょうか。

◆赤星憲広―――:野球選手は現役時代、なかなか先々のことまで考えられません。でもいっしょに入団したメンバーには、大卒・社会人もいて、お金がぽんと入ると使ってしまう人もいるんですよね。

実際、選手時代にどれくらいの貯金をしておくべきでしょうか。また、年俸はどう使っていくべきなんですかね。

最高年棒に合わせた多額の税金を払うことに……

◆じぶん銀行 臼井朋貴 社長―――:まずは「契約金=退職金」という考え方を念頭に置いておくべきです。その自己資金を「いますぐ使うお金」「5〜10年で使うお金」「老後(10年以上先)に使うお金」の3つに分け、運用方法を変えると良いでしょう。

あとは円だけに偏るのもリスクがあるので、外貨資産に分散するなども。“期間の分散”と“通貨の分散”を上手く使い分けていくことが大事です。

長期的にコツコツと投資に取り組めば、収入の高低にかかわらず、豊かな生活を送ることができるのではないでしょうか。

◆赤星憲広―――:僕の場合は引退した年の年俸が一番高かったんです。年俸がなくなるっていう次の年に、最高年棒に合わせた多額の税金を払うことになりました。

自分で働きだした時で、いくらもらえるかわからなかったので、いま思うとある意味タダ働きですよね(笑)。僕の場合はしっかりと貯金していたので、対応できましたが、僕と同じように突然のけがで引退する人にとって、ちょっと恐ろしい話だなと。

いまの話はぜひ他の選手にも伝えたいですね。現役だとどうしても野球のことだけに頭がいっぱいになり、お金の管理は後回しになってしまうので。伝える義務があると思っています。

―――そんな臼井社長率いる じぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行。ネット銀行ならではの金利による定期預金をはじめ、外貨預金、住宅ローン、カードローンなど、原則24時間365日いつでも取引きできる点などで支持されている。

<じぶん銀行>
https://www.jibunbank.co.jp/

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