津波で流された仙台臨海鉄道、京葉臨海鉄道ディーゼル機関車が行き来する被災地のいま

2020.04.15

東にあるJX系製油所、西に構えるキリンビール工場を結ぶ、仙台臨海鉄道 仙台港駅。

多賀城の市街地をむく仙台港駅の正門前に立つと、SD55形ディーゼル機関車105号機と、その後ろに続くコンテナ車が見えた。

このSD55 105は、もともと千葉の京葉臨海鉄道KD55形105号機。震災で打撃を受けた仙台臨海鉄道に2012年、やってきた。

この青いディーゼル機のうしろで、淡々とコンテナ積み込み作業が続く。静かな仙台港駅に、フォークリフトのエンジン音だけが響く。

―――東北大震災が発生する直前、仙台港駅では、キリンビール工場からのコンテナ車852列車が、陸前山王駅へ出発待機中だった。

震災直後、この852列車は津波で流され脱線。101号機、103号機は水没。102号機は横転。

津波で流されたコンテナは、この駅から1km先の多賀城の市街地まで流された。

そして、仙台臨海鉄道社員の全員の安否確認がとれ、全員無事とわかったのは3月15日15時30分だったという―――。

復興・運転再開へむけた過程については、次回で記すとし、埠頭線と本線が分岐する、北幹線踏切へと歩く。

大宮工場で整備を受けた105号機は火を落として、コンテナ積み込みを黙って待っている。


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