【終端駅 14】津軽鉄道 津軽中里駅 2017年1月23日撮影
津軽鉄道と言えば12月から3月に運行される“ストーブ列車”が有名だ。今回は残念ながら乗ることができなかった。
ところで、津軽鉄道が敷設された経緯が面白い。現在のJR五能線(川部〜五所川原)を運営していた陸奥鉄道が国に買収され、出資金の倍額を手にした株主たちが「柳の下の2匹目のドジョウ」を狙って新たに五所川原〜中里間に鉄道を敷いたものなのだ。1930年(昭和5年)に開通している。
しかし折からの昭和金融恐慌などで国は買収どころではなくなる。投資家たちの目論見は外れてしまったワケだ。
それから86年間津軽鉄道は黙々と走り続けている。始発駅の津軽五所川原07:08発に乗って終点の津軽中里に向かう。
車両は津軽21形気動車、1996年(平成8年)津軽鉄道全通66周年で新造された21-101、102、と2000年(平成12年)に増備された21-103〜105が在籍。愛称は「走れメロス」だがヘッドマークは雪で見えない。※トップ画像参照
途中、太宰治の生家があるので有名な金木などを通って終点の津軽中里に07:44着。
到着した車両。雪で見えないが、この先には線路はない。
こちらは後方。
手書きの駅名標は些か読み難い。
こーいうのもあった。
駅の横には広いスペースのカフェや人形劇場の入り口があった。押してみたが、8時前なのでまだやっていない。
駅舎から出てみた。駅自体は左の部分だけ。
乗ってきた車両は金木行で出発していった。
すると車両の左手にクラウドファウンディングで復活を呼びかけている転車台が見えた。
雪が積もっていてスニーカーでは近づけない。
こんな氷柱ができている。先端恐怖症の筆者にはマジで恐ろしい。
この後、筆者は08:45発の弘南バスで奥津軽今別まで行き、新幹線と羽越本線で羽後本荘まで移動、由利高原鉄道鳥海山ろく線に乗って終点の矢島に行く。初めての矢島だ。ここも終端駅。
※写真は全て筆者が撮影したものです