穏やかな平地を進みます【50代から始めた鉄道趣味】424
※2015年8月撮影
トップ画像は、越前花堂駅を出発した越美北線上り福井行列車。筆者は越美北線の復路、この駅から北陸本線に乗り換えました。
福井駅に着いた越美北線列車。何故か行先表示は越前大野になっていますが、この越前大野駅でこの車両が切り離されました。つまり越前大野行だったのです。2010年(平成22年)の「越前大野城ラッピング」でしょうか。
※2015年8月撮影
先頭側は九頭竜湖行になっています。ラッピング車両の貫通扉に「一乗谷」のイラストがあしらわれています。
※2015年8月撮影
9時8分、九頭竜湖に向けて出発。越美北線の起点は越前花堂駅からになります。その手前までは北陸本線を走行します。
※2015年8月撮影
越美北線の簡単な歴史を振り返っておきます。
旧国鉄時代に越美線(148.6km)として福井駅と高山本線の美濃太田駅間で計画、着工されましたが、全通できず、北側の福井~九頭竜湖間は、1972年(昭和47年)全通。国鉄分割民営化後は、JR西日本越美北線(九頭竜線 52.5km)として運行されています
一方の越美南線(72.1km)は美濃太田~北濃間が1934年(昭和9年)全通、1986年(昭和61年)第三セクターの長良川鉄道に移管されています。
未成区間(約24km)は国鉄バスなどで結ばれていましたがその後廃止されました。
越美北線は、2004年(平成16年)7月の福井豪雨で九頭竜川水系足羽川に架かる5つの橋梁(第1・3・4・5・7足羽川橋梁)が流失。2007年(平成19年)6月、3年の期間と約40億円という巨額の総工費をかけて復旧されています。
北陸本線は足羽川を渡ります。トラス上部が斜めになっています。
※2015年8月撮影
越美北線は、北陸本線から分かれて左に行きます。架線が無くなります。
※2015年8月撮影
越前花堂駅。福井駅から2.6km。右には北陸本線の越前花堂駅の跨線橋が見えます。非電化路線は空が広い。
※2015年8月撮影
駅名標。背後に北陸本線のホーム。駅名は「えちぜんはなんどう」と「ん」が入ります。1960年(昭和35年)越美北線の駅として開業。1968年(昭和43年)には北陸本線にも越前花堂駅ホームが設置されました。
※2015年8月撮影
北陸本線に渡る通路から越美北線の駅名標、裏側は「九頭竜線のりば」の案内になっています。
※2015年8月撮影
越前花堂駅舎正面。
※2015年8月撮影
越前花堂駅から2.3kmで六条駅。周囲には農地が広がります。
※2015年8月撮影
駅名標。車両のボディーカラーが映って青っぽくなっています。1960年(昭和35年)越美北線が勝原駅まで開業した時に設置されました。ホーム上に待合室があるだけで駅舎はありません。
※2015年8月撮影
住宅が減って市街地から農地の広がるエリアに進みます。
※筆者は既にコラムなどで青春18きっぷ鉄道旅の写真を度々使用しています。重複していますが、御容赦ください。
※価格、駅などは2015年当時のものです。
(写真・文/住田至朗)