線路にワイヤレスイヤホンを落とさないで!JR東日本東京支社がキャンペーン
JR東日本東京支社は11月4日から12月27日まで、「線路に落とさないで!ワイヤレスイヤホン落とし物防止キャンペーン」を実施する。対象は東京都内を中心とした管内78駅全駅。
ブルートゥースと呼ばれる方式を採用するワイヤレスイヤホンは、スマートフォンや携帯型音楽プレイヤーから近距離に届く電波を飛ばしイヤホンで受信する。大きさは3~5cmほどで、耳にはめ込むだけのタイプは落ちやすい特徴を持つ。JR東京支社管内では、2020年7~9月の3カ月間で線路へのワイヤレスイヤホンの落とし物が申告件数だけで約950件に達した。乗降時に落とす事例が多い。
一般に線路内への落とし物はマジックハンドで拾うが、ワイヤレスイヤホンは小さいため拾いづらい。列車を止めての捜索は他の利用者に迷惑が掛かるため、終電後に探すなど、利用者の手元に戻るまでに時間を要するケースが多い。キャンペーンでは、駅のデジタルサイネージ、同社公式フェイスブックやツイッター、駅構内放送などで、落とさないよう呼び掛ける。
文:上里夏生