山形新幹線(奥羽線)峠~大沢、芦沢~舟形の間にある6トンネル約2.0kmで、12月15日から大手3社携帯電話が使えるようになる。

これで、JR東日本 新幹線区間の全線で携帯電話が利用できることに。

携帯電話サービス提供事業者は、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク。

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こうした携帯電話利用可能エリア拡大工事は、「電波遮へい対策事業」にもとづく国の補助金を活用。

トンネルなどの人工的な構築物で電波が遮へいされ、携帯電話などが使用できない地域に移動通信用中継施設などを設置し、携帯電話などを利用できるよう、電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている。

またことし3月には、中央線 四方津~猿橋駅のトンネル7.7kmが、7月には東北新幹線 七戸十和田~新青森のトンネル3.0km、上越新幹線 越後湯沢~浦佐トンネル12.1km、秋田新幹線 赤渕~田沢湖のトンネル6.5km、中央線 高尾~四方津のトンネル9.0kmが、携帯電話利用可能に。

トンネル内に電波を届ける仕組みは2つの方式がある。ひとつは、トンネル外に基地局を設置、もうひとつは、トンネル内に回線を敷設。

トンネル外に基地局を設置する方式は、トンネル外に基地局を建て、そこに取り付けられたアンテナからトンネル内にむけて電波を発射するタイプ。

通信会社がそれぞれ個別にトンネル外に基地局を建て、自社の電波のみをトンネル内にむけて発射する。

トンネル内に回線を敷設する方式は、トンネル内部に光回線を敷設し、トンネル内に設置したアンテナから電波を発射するタイプ。

外部から電波発射してもカバーしきれない長いトンネルや地下鉄などで採用される。通信会社が個別にではなく、連携して鉄道会社への申請を行い、共用の電波対策を行っている。