「鉄道写真詩コンテスト2020」入賞・入選作品決まる 東武博物館で作品展

交通環境整備ネットワークが主催し、国土交通省鉄道局が後援、旅の手帖、交通新聞社、関東交通印刷が協賛する「鉄道写真詩コンテスト2020」の入賞・入選作品が決まり、2020年12月1日から2021年1月15日まで、東京都墨田区の東武博物館で作品展が開かれる。
オリジナルの鉄道写真に自作の詩を添えて鉄道の魅力や旅情を表現する新しい鉄道趣味で、コンテストは2017年の初回から数えて4回目。7~9月の応募期間に328作品が寄せられ、鉄道写真家の米屋こうじさんと詩人で社会学者の水無田気流さんが審査。最優秀賞の国土交通省鉄道局長賞と米屋こうじ賞、水無田気流賞、エコトラン賞各1作品と入選8作品が決まった。
国交省鉄道局長賞を受賞したのは、東京都の鈴木啓公さんの「ひとつだけ」。夕闇迫る宍道湖畔のJR山陰線玉造温泉―来待間を走る、電車と窓明かりから発想を飛ばした。
「ひとつだけ」
鈴木 啓公ひとつだけお願いしてもいいですか
歌をうたってもらえませんか
小鳥のさえずりのような
みんなが楽しくなれる歌をひとつだけお願いしてもいいですか
本を読んでもらえませんか
友から来た手紙のような
みんながうれしくなれる本をひとつだけお願いしてもいいですか
光を照らしてもらえませんか
暗闇にぽつんとあるような
みんながしあわせになれる光を
文:上里夏生