横浜市営交通が100周年 地下鉄ブルーライン延伸計画など、公営交通の現状と展望を見る

2021.02.06

ブルーラインは川崎・新百合ヶ丘へ

ブルーライン延伸区間の概略ルートと駅位置図。 画像:横浜市交

次の100年の幕開けを飾るプロジェクトとしてスタートを切ったのが、地下鉄ブルーラインの延伸。目的は少々抽象的ながら、「鉄道ネットワークの充実による広域移動性の向上と、新駅周辺の街づくりによる沿線エリアの活力向上」。2019年に横浜市として、事業化(地下鉄新線の建設)を判断。同年9~10月には「川崎側の有力ルート案の考え方」について意見を募集し、2020年1月に概略ルートや駅位地が公表されました。

延伸ルートでは、横浜市営地下鉄が川崎市に伸びます。横浜、川崎の両市は、延伸に関して相互に連携・協力していくことを柱とする覚書を交わしています。

あざみ野からの延伸区間は小田急電鉄新百合ヶ丘駅南口付近までの約6.5kmで、横浜市交通局が事業主体となり、新しい建設区間を運営します。ルートは地下トンネルを基本に、あざみ野を除き新駅4駅を整備します。

新駅位置はあざみ野側から嶮山付近、すすき野付近、ヨネッティー王禅寺付近、新百合ケ丘駅南口付近。嶮山は横浜市青葉区、すすき野は横浜市、川崎市の境界付近、ヨネッティー王禅寺と新百合ケ丘は川崎市麻生区です。ヨネッティーは川崎市立のスポーツ施設。嶮山の読み方は「けんざん」です。皆さん読めましたか(私は読めませんでした)。

整備効果では、新百合ヶ丘~あざみ野間が約10分(現在は路線バスで約30分)、新百合ヶ丘~新横浜間が約27分(同じくJR横浜線経由で約35分)に短縮されます。概算事業費は約1720億円で、開業は2030年目標。1日当たり約8万人の利用を想定します。いずれにしても、人口減少に向かう首都圏では数少ない鉄道の建設計画に注目しましょう。

グリーンラインは一部6両化

もう一つのブロジェクトが、グリーンラインの輸送力増強。2008年に開業した同線は平日朝ラッシュ時の混雑が目立つようで、2022年度には全17編成のうち3編成を2両増結して6両化します(2024年度までに10編成を6両化)。駅関係では東山田駅、北山田駅などでホーム延伸工事が始まっています。

横浜市は現在、「市営交通100周年特設ウェブサイト」を開設。「100周年記念事業の紹介」、職員の思いを紹介するコラム「100の一歩」「市営交通の歴史」の3項目で情報発信しています。キャッチフレーズは、「横浜の街とともに、これまでも、これからも。」。本稿で興味を持った皆さん、ぜひ一度のぞいてみて下さい。

100の文字と地下鉄、バスを図案化した「100周年記念マーク」 画像:横浜市交
今回は地下鉄の紹介でしたが、横浜市営バスも2020年7月から横浜港エリアに連節ハイブリッドバス「BAYSIDE BLUE(ベイサイド・ブルー)」を運行するなど、意欲的な取り組みを進めます。 写真:くろてん / PIXTA

文:上里夏生


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