横浜市営交通が100周年 地下鉄ブルーライン延伸計画など、公営交通の現状と展望を見る

2021.02.06

安全・快適の向上と街づくりへの貢献

横浜市交・中計の体系。「4つの基本姿勢」と「4つのミッション」を柱の施策とします。 画像:横浜市交

ここから本題、横浜市営地下鉄の針路。2019年に策定され、2021年4月に折り返し点を回る「横浜市営交通 中期経営計画」を基に〝次の100年〟を探りましょう。市営交通が目指すのは街づくり施策と連携しながらの移動ネットワークの維持・充実。図で、基本の考え方を紹介しましたのでご参照下さい。

重視するミッションは、「お客さまの安心と信頼を運ぶ」。メニューのうち、読者諸兄に興味を持っていただけそうな「サードレールの脱落防止対策」を取り上げましょう。

地下鉄ブルーラインは、東京メトロの銀座線や丸ノ内線、大阪メトロの御堂筋線などと同じ、線路脇の3本目のレールから集電するサードレール方式を採用します。日本式には第3軌条で、こちらの名称の方がなじみ深いかもしれません。

高架区間でサードレールを補強

サードレールの構造。脱落対策は2018年の大阪北部地震で脱落があったことを教訓に実施を決めました。 画像:横浜市交

架線の鉄道でも同じですが、サードレールが地震などで脱落すると長期の運休が避けられませんから、レールの補強は大切な安全対策。補強するのは地下鉄が地上を走る高架区間で、2019年度から3年間で約6.4kmの対策を完了するそうです。実際にどのような対策を取るかは、図をご覧下さい。

安全対策ではもう一つ、ソフト面からの「安全を支える職員の育成」もあります。職員の健康維持を経営課題としてとらえ、やる気の向上や組織活性化から安全重視する企業文化を醸成します。鉄道会社では頻繁に耳にするフレーズですが、「安全の最後の砦(とりで)は人」。健康重視の経営は着実に成果を上げます。

次ページブルーラインは川崎・新百合ヶ丘へ


LINEで送る

オススメ記事

こちらの記事もオススメです