国道16号 湾岸道 市原埠頭入口交差点をGoogleマップでみると、湾岸道に沿ってまっすぐのびる線路と、そこから分岐してほぼ90度向きを変える急カーブ、その間に2本の留置線がみえる。

まっすぐの線路が京葉臨海鉄道 臨海本線、カーブする線路が京葉市原へと続く臨海本線。その間にある2本の留置線に2月14日、新車と思われるぴかぴかのレール削正車とマルチプルタイタンパーがいた。

画像は湾岸道と県道の歩道からみえた光景。今回はこのマルチプルタイタンパーを外観からみていこう。

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◆仙建工業 レール削正車 ROMILL 1445OGX を千葉で目撃
https://tetsudo-ch.com/11200713.html

第一建設工業むけのマルチプルタイタンパーか

側面には「09-16/CST」「Plasser & Theurer」という黒い文字。オーストリア Plasser & Theurer(プラッサー&トイラー)社製マルチプルタイタンパー。

「D」というロゴとカラーから、第一建設工業むけのマルチプルタイタンパーと思われる。

第一建設工業の公式ホームページには、土木事業・建築事業・線路事業・不動産事業の4つの主事業が紹介されている。

沿革には、1942(昭和17)年に鉄道省新潟鉄道局所管区域内での鉄道土木や建築工事を請け負う新鉄工業を設立したことが最初に記されている。

そこから新潟鉄道工業、新鉄工業、第一建設工業と社名を変えて現在に至る。

本社所在地は新潟市中央区八千代。主な取引先にはJR東日本や鉄道建設・運輸施設整備支援機構などの名がある。

「連続作業マクラギ1丁突きマルタイ」か

マルチプル・タイタンパーは、砂利のつき固め(タンピング)、線路の高さの調整(レベリング)、線路の曲がりの修正(ライニング)を一度に行う大型機械。1時間に300~500メートルの保線作業が可能という。

オーストリアのプラッサー&トイラー社の日本窓口は、日本プラッサー。同社公式ホームページには、09-16/CSMという形式のマルチプルタイタンパーの紹介があり、「連続作業マクラギ1丁突きマルタイ」と記されている。