緊急事態宣言の発出に伴い、JR東日本をはじめとする首都圏の鉄道事業者らが4月30日、5月6日、7日の運転計画を発表した。朝ラッシュ時間帯を中心とする一部列車で運休や行先変更が生じるほか、一部路線ではGW期間中の休日にも若干の変更が行われる。

JR東日本

JR東日本は朝通勤時間帯の列車を削減し、通常のおおむね8割程度の本数で運行する。対象線区は山手線、京浜東北・根岸線、中央線快速、中央・総武線各駅停車、青梅線、常磐線快速、京葉線。

なお、山手線、京浜東北線・根岸線、中央線・総武線各駅停車では夕方の通勤時間帯においても列車を1割弱削減する。

時刻表やJR東日本アプリなどの乗り換え検索では運転を取りやめる列車も表示されるため、ある程度時間に余裕をもって行動を。

なお、東京モノレールでは6時台・7時台・8時台の上下各1本で運転を取りやめ、当該列車の先行列車を数分程度繰り下げることで列車間隔を調整する。

東京メトロ

東京メトロでは銀座線・丸ノ内線・東西線・南北線における朝通勤時間帯(7時~9時)の電車で運休が発生するほか、一部電車の行先や時刻を変更する。運休となる時間帯および運転本数は下記の通り。

・銀座線
渋谷方面行 7時台3本、8時台2本
浅草方面行 7時台1本、8時台2本、9時台2本

・丸ノ内線
荻窪方面行 7時台3本、8時台1本、9時台2本
池袋方面行 7時台4本、8時台3本

・東西線
中野方面行 7時台1本
西船橋方面行 8時台1本

・南北線
目黒方面行 8時台2本
赤羽岩淵方面行 9時台2本

その他の路線では通常通り平日ダイヤで運行。時刻表や東京メトロmy!アプリなどの経路検索では運休対象の列車も表示される。

東武

東武スカイツリーライン・日光線・東上線の朝時間帯における列車を減便・一部区間運休とする。

7時台の南栗橋発 区間急行北千住行が2本運休。5時台・6時台の浅草発 区間急行南栗橋行を1本ずつ北千住行に変更し、北千住~南栗橋間は運休とする。

東上線上りでは5時台・6時台の森林公園発 準急池袋行1本と7時台の志木発 普通池袋行1本が運休。下りでは7時台の池袋発 普通志木行1本、8時台の池袋発 普通森林公園行2本を運休。

西武

池袋線と新宿線・拝島線で運休や始発駅・行先の変更などが行われる。

池袋線上りでは8時台の小手指発 通勤準急池袋行と同駅発 準急池袋行各1本が所沢駅発に(所沢~小手指間運休)。下りは7時台の池袋発 準急小手指行2本を所沢行に変更する。

新宿線・拝島線では7時台の本川越発 通勤急行西武新宿行2本を全区間運休。8時台の西武新宿発 急行玉川上水行1本、急行新所沢行1本をそれぞれ全区間運休とし、8時台の急行新所沢行1本を玉川上水行に変更する。

東急

東急電鉄は池上線で一部列車を運休、世田谷線で一部列車を運休するとともに運転時刻の変更を行う。東横線のSトレインや大井町線・田園都市線のQシートは通常通り営業する。

小田急

小田急線では8時台・9時台の「成城学園前」を始発駅とする準急列車5本を運休。それ以外の列車は通常通り運行する。

京王

京王線では新宿発・桜上水行の各停を7時台1本・9時台1本運休。

井の頭線上りは7時台の富士見ヶ丘発 各停渋谷行、8時台の吉祥寺発 急行渋谷行を各1本運休。下りは8時台の渋谷発 各停吉祥寺行、9時台の渋谷発 各停富士見ヶ丘行を各1本運休する。

京成

9時台の京成高砂発 普通京成上野行と京成上野発 普通京成高砂行を各1本運休。

また4月29日~5月9日までの土休日において、8時台の京成高砂発 普通京成上野行1本を運休、9時台の京成上野発 普通京成津田沼行1本を京成高砂発とする(京成上野~京成高砂間区間運休)。

京急

京急では8時台の品川始発 快特三崎口行1本を金沢文庫始発 三崎口行に、同じく8時台の品川始発 京急久里浜行2本を金沢文庫始発 京急久里浜行に変更する。

また大型連休中の5月1日・5月8日は休日ダイヤに変更し、土曜のみ12両編成で運転している列車は8両編成で運転する。土曜ダイヤと休日ダイヤには時間などの差異はない。

東京都交通局

東京都交通局は都営大江戸線、都電荒川線(東京さくらトラム)、日暮里・舎人ライナー及び都営バスで減便を実施する。

大江戸線では朝ラッシュ時間帯の一部列車を削減し、普段の概ね1~2割減程度の運行本数を確保する。他社と相互直通運転を行っている浅草線、三田線、新宿線ではダイヤ変更は行わない。

都電荒川線では平日ダイヤを土曜日ダイヤに変更し、運行本数を2~3割減にとどめる。日暮里・舎人ライナーも同様で、運行本数はおおむね2割減。都営バスは全路線で平日ダイヤを土休日ダイヤなどに変更するほか、全ての深夜バスを運休する。

鉄道チャンネル編集部
2021年4月27日、タイトルを一部修正しました。(鉄道チャンネル編集部)