ふだん走らないエリアやとまらない駅に、想わぬ電車がいたりする。4月5月は、湯河原でそんなシーンがみられた。

東海道線の駅で、西村京太郎記念館の最寄り駅でもある湯河原に、湘南ライナーなどで活躍した2階建て車 215系や、横須賀線・総武線快速で走っているE217系の姿があった。

湯河原駅は、1面の島式ホームを上下線の線路がはさむかたちの駅。その両側(外側)に、電車留置線が上下1本ずつある。

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この留置線に、ことし3月のダイヤ改正で定期運用から離脱した215系や、新型車両E235系の増備で廃車がすすむE217系がいた。

215系は、日本車輌製造と日立製作所が1992年から1993年にかけてつくったくるま。

10両編成4本が登場し、快速アクティー、湘南ライナーなどのデイリー運用に加え、季節臨時列車の中央線 ホリデー快速ビューやまなし なども担ってきた。

こうした車両形式たちの留置は、所属車両基地に新型車両が入ってくるなどで、スペースや車両やりくりほかの都合上、各地の留置線に一時的においておく措置。疎開などと呼ばれている。

―――廃車が続くE217系、定期運用のない215系、両形式とも今後のゆくえが気になる。

ちなみに東海道線の小田原エリアでは、この湯河原駅のほかに、早川、根府川、真鶴にも電車留置線がある。

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(画像はE217系走行中イメージ)