※2021年3月撮影

トップ画像は、所沢航空記念公園に静態展示されているアメリカ、カーチス・ライト社が開発したC-46輸送機。日本には1954年(昭和29年)航空自衛隊に36機が供与され「天馬」の愛称で1978年(昭和53年)まで活躍しました。「空のデゴイチ」とも呼ばれたそうです。鉄道ファン的にはちょっと嬉しいですね。

新宿線航空公園駅から徒歩10分ほどの所沢航空公園に来ました。左に所沢航空発祥記念館があります。トップ画像の「天馬」が見えます。

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※2021年3月撮影

やっぱりヒコーキの方に行ってしまいます。

※2021年3月撮影

C-46Aの前に「航空発祥の地」石碑があります。

※2021年3月撮影

日本の航空発祥の地と言われるのは、1911年(明治44年)所沢に日本初の飛行場が開設されたことに由ります。所沢飛行場は、約77ヘクタールに飛行機格納庫、気象観測所、軽油庫、滑走路などが整備されました。記念すべき日本の飛行場での初飛行は1911年(明治44年)4月5日、徳川好敏陸軍大尉がアンリ・ファルマン機で約1分間飛揚したのです。

※1910年(明治43年)12月に飛行機操縦技術習得のためのフランス派遣から帰国した徳川大尉と、同じくドイツ派遣から戻った日野熊蔵陸軍大尉が代々木練兵場で国内初の公式飛行に成功しています。

広場に降りて来ました。「天馬」の背後に所沢航空発祥記念館。

※2021年3月撮影

1911年開設された当時の所沢飛行場の案内があります。現在の写真に格納庫や飛揚するアンリ・ファルマン機が合成されています。

※2021年3月撮影

眼をあげると・・・正にこの場所です。

※2021年3月撮影

トップ画像の「天馬」で撮影中に飛行機の先端に鳥がいることに気付きました。

※2021年3月撮影

望遠レンズで撮ると椋鳥(ムクドリ)の様です。棲んでいるワケではないでしょう。

※2021年3月撮影

椋鳥君に別れを告げて所沢航空発祥記念館に行きます。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言で休館していましたが、筆者は再開した3月26日に訪問しました。所沢航空発祥記念館ホームページで確認してからお出かけください。

※2021年3月撮影

エントランス、頭上には軍用機としては国産第一号「会式一号機」の原寸大レプリカがあります。個人的には右下のミュージアムショップも楽しかった! でも【駅ぶら】中なので買物は我慢しました。

※2021年3月撮影

「会式一号機」は、当時の通称「徳川式」。全体を撮ってあります。

※2021年3月撮影

入館券を買って展示館に入ってビックリ。こんなにたくさんのホンモノのヒコーキがあるとは想像していませんでした。

※2021年3月撮影

ヘリコプターやグライダーなども合わせると15機くらいあったんじゃないかな。

※2021年3月撮影

所沢航空発祥記念館さんの許可をいただいて撮影させていただきました。展示されている航空機は特別展などで一部が入れ替わることもあるとのことです。必ずしも写真通りの展示ではない可能性がありますのでご了承下さい。

1911年(明治44年)日本最初の飛行場「所沢飛行場」で徳川大尉の操縦で飛んだアンリ・ファルマン機の実機が期間限定で展示されています。一部に110年前の部分も残す実機を保持するため木製の展示台が組まれています。

※2021年3月撮影

この角度の方が飛行機らしく見えるかな。

※2021年3月撮影

貴重な実機を見ることができ、とても感動しました。

※2021年3月撮影

木材の展示台をアタマの中で消して見ると、何とも華奢な機体です。これで空を飛ぶには、何よりも胆力が必要ですね。

※2021年3月撮影

所沢航空発祥記念館には、フライトシミュレーターもあります。※時間が閉館間際だったので終了していました。

※2021年3月撮影

所沢の東京航空交通管制部で実際に使われていた管制卓が展示されています。

※2021年3月撮影

他にも「所沢メモリアルギャラリー」など日本の航空発祥となった所沢飛行場の歴史を学べるエリアもあります。筆者は駆け足でしたが、時間の余裕をもってお出かけください。

鉄道好きですが、飛行機も大好きです。とにかく楽しかった! 今度はゆっくり朝から行きます。

(写真・文章/住田至朗)

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。