太平洋側を順調に飛行し、4分早着で成田空港に着陸したジェットスターGK324便(JJP324/エアバスA320-232 機番JA16JJ)を降り、同行した省庁担当者と別れ、すぐに空港第2ビル駅の時刻表をスマホでみる。

20分後に空港第2ビル駅を14:38に出る快速 逗子行き(4412F・1412F・1413S)がくるということで、空港連絡バスの時刻表確認を省いてJRホームへ直行する。

ここでも海外渡航が閉ざされている瞬間をまのあたりにする。ふだんは、スーツケースやバックパックを手にしたインバウンドや、日本人帰国客で混雑するのに、この逗子行き 4412F を待つ客は、ホームに20人程度。

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やってきたのは、ほぼ客ゼロのE235系 鎌倉車両センター所属 F-10 編成。ことし4月に営業運転についたばかりの車両。

成田空港駅からの客がいないということは、国際線利用客がいないとほぼイコール。

ここで、出張の疲れか、E235系に乗りなれてないか、「あ、やべ。そうか」と気づかされることが。

E217系に乗るクセで、「きょうはグリーン車じゃなくていいや」ってときは、編成後部のボックス席車両へと行く。

「あそうか、ないのか」と思ったのは、重たい出張荷物を抱えてその後部車両にやっとついたとき。

そうだ。総武線快速のE235系には、ボックス席はつけなかったんだ―――。

グリーン車のりばにあるSuicaグリーン券購入機まで戻ったところで、発車合図が鳴ってしまったってことで、いま7号車モハE235-1210に乗ってこれを記している。

意外にも成田駅で大きな乗降があった。大きなスーツケースを抱える女性2人組は成田で降りた。ってことは、京成アクセス特急ではなく、京成本線沿線の人か、成田線で常磐線方面へとむかうのか。

出張先の宮古島からずっといっしょだったレゲエ風の客も、成田で降りた。このあと、どこへ行くか……。

また、成田駅でけっこうな客が乗ってきて、この7号車モハE235-1210は、ロングシートの半分がうまった。

―――省庁の仕事で6日間、下地島・伊良部島・宮古島をめぐった。

台湾と同じぐらいの緯度のせいか、湿度も気温も、関東の8月かそれ以上で、蒸し暑く、外にいるだけで汗が吹き出してくる。

成田空港でジェットスターGK324便を降りた瞬間、「本土・関東はこんなに涼しいのか!」と感動してしまったぐらい。

そして「宮古島には鉄分ありな話題なんてないでしょ」と思ってたら、とあるリゾート開発企業が、「宮古島に鉄道を敷く」なんていう計画をメディアを介して発表していた。

そんなわくわくな近未来計画をいろいろノートPCで検索しながら、「日本最南端・最西端の鉄道」を妄想して帰る道。

なぜか、都賀で坊主頭の高校生たちが乗ってくる姿をみて、ほっとした。うちの人が待ってる自宅まで、あともう少し。