色にも職人のこだわり

東海道新幹線コラボドーナツはチョコレートでコーティングされていますが、この「色」の出し方にも職人のこだわりが隠れていました。

白はホワイトチョコレートで良いとして、東海道新幹線カラーの「青20号」が難しい。なるべく着色料を使わず、元の新幹線に近い色を再現するためにはどうすればいいか……答えは天然の「バタフライピーパウダー」でした。青色のお菓子などを作る際に使用される花のパウダーで、これを混ぜることで青みを調整しています。

かなり本物に近い色合いではないでしょうか

ドクターイエローの車体色である黄色は、ホワイトチョコレートにターメリックパウダーを混ぜて再現。クチナシなどの花のパウダーではあまり似たような色にならなかったそうです。

解凍してもふんわり美味しい、実は結構ボリューミー

ドーナツを半分に割ってみると、チョコレートやクリームチーズが練りこまれているのが分かります

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青と白の新幹線ドーナツの方にはチョコレート、ドクターイエロー・ドーナツにはクリームチーズとお砂糖とオレンジピールを混ぜたオレンジクリームチーズがしっかり詰まっています。中にたっぷり具材が詰まっているのが「ミサキドーナツ」の特徴で、オリジナル商品ではクランベリーなどが入ったものも。

試食してみると、しっかりとした重量感に驚きました。成人男性でも2~3個で1食分になるほどのボリュームで、食の細い人ならドーナツ1個にコーヒー1杯で十分お腹いっぱいになりそうです。また今回は出来立てをいただきましたが、「ミサキドーナツ」の商品は一度冷凍したのち解凍しても作り立てと同じようなふわふわ感が味わえるそうです(通信販売では冷凍で配達。常温で1~2時間ほど置いておけば食べごろになります)。

新幹線ドーナツ、東海道新幹線の東京駅とかで販売してくれないかなと思ったりもしました。たとえば早朝に「のぞみ」で東京を発って午前中に大阪へ、という行程で、ドーナツを車内販売のホットコーヒーと一緒に背面テーブルに置いてゆっくり解凍しながら名古屋あたりで優雅に朝食を……それだとさすがに待ち時間が長過ぎでしょうか。