コラボを持ち掛けたのはJR東海から、最初はなかった「0系」案

JR東海「いいもの探訪」では沿線の「いいもの」を多数取り扱っています

「ミサキドーナツ」は名前の通り、神奈川県の三崎エリアに本店を構える地元のお店。現在は逗子店・葉山店・鎌倉店と展開を続けています。鉄道に詳しい方はご存知かと思いますが、この辺りはどちらかといえば京急電鉄のホームグラウンド。JR東海とはあまり接点がないように思えます。

コラボを持ちかけたのはJR東海側でした。沿線地域における魅力発掘やグルメ商品の販売などを行う同社ECサイト「いいもの探訪」で、2021年3月から神奈川エリアの紹介を始めることに。それまで「いいもの探訪」ではドーナツの取り扱いがなく、また老若男女問わず人気のある商品でもあることから、「新幹線をモチーフにしたオリジナル商品を作っていただけないか」と打診した流れです。

初期案は「新幹線の白と青、ドクターイエローの黄色と青」のみでしたが、「ミサキドーナツ」側から「0系」案が上がり、3種類のドーナツが商品化されることになりました。ちなみに「ミサキドーナツ」ではクッキーを載せたドーナツも販売しており、0系新幹線の「鼻」をクッキーで表現する案はそこから生まれたのかもしれません。

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売り上げは好調で、販売を開始した頃は午前中に完売。3ヶ月ほど経って今でも毎日平均10セット以上の注文が入るそうです。今のところコラボの期限などは特に決まっておらず、新幹線ドーナツは当面の間、継続して販売される予定です。

「可愛さはもちろんなんですけども、食べていただいて嬉しくなるような、幸せな気持ちになるようなふわふわなドーナツを作るように心がけています」と恵美さん。鉄道ファンのお土産やおやつに、美味しい0系やドクターイエローはいかがでしょうか。

文/写真:一橋正浩