中国山地の山間の駅、備中神代(岡山県新見市)から、広島県三次市街を抜け、海側の広島駅へと結ぶ、159.1kmのローカル線―――芸備線。

この芸備線の存続についてJR西日本や自治体が動き始めた。

JR西日本は6月14日までに芸備線の線路が走る関係自治体、岡山県・新見市・広島県・庄原市に対し、「芸備線沿線の地域公共交通計画に関する申入れ」を伝えた。

芸備線は、「広島から遠ざかるほど利用客が減る」という状況で伯備線(倉敷~新見~伯耆大山)と、木次線(宍道~備後落合)を連絡する区間、備中神代~備後落合などの乗客減少がいちじるしい。

JR西日本が各自治体に申し入れた今回の地域公共交通計画の対象地域は、芸備線庄原市~新見市内の駅と沿線地域。

この区域について、7月から地域の現状、公共交通の概況、利用状況、移動特性、ニーズ等の把握、芸備線の利用促進などを検討していく構え。

JR西日本は、「引き続き地域活性化の取組みを行ういっぽうで、人口減少や少子高齢化に加え、道路を中心としたまちづくりの進展により、取り巻く環境が大きく変化している」とし、「岡山県から広島県に跨る路線のなかでは利用状況が区間により大きく異なり、地域の将来と移動ニーズに適した『地域公共交通計画』の策定または見直しが急務」という。

◆山陽線 快速サンライナー シティライナー大幅削減、芸備線 快速みよしライナーや山陰線 快速 普通列車も削減へ_3/13から
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