「冷やし」求めて夏は愛知へずらし旅、新幹線でアイスサウナやタコの聖地へ JR東海
JR東海は2021年7月~9月にかけて、「ずらし旅」キャンペーンの一環として新たに「あいち冷やし旅」を展開する。
愛知県内のアイスサウナやグルメなど、暑い夏にぴったりの様々な「冷やしコンテンツ」を用意。主要な旅行会社から「冷やし旅 選べる体験」付きの日帰り・宿泊旅行商品として期間限定で発売し、首都圏から新幹線でやってきた旅行者にそうしたコンテンツを堪能してもらうというものだ。
※ジェイアール東海ツアーズからは現地観光プランも発売予定。
極寒のサウナや飯田線沿線の秘境めぐりを楽しむ
現地で楽しめる「冷やしコンテンツ」は、「本場で楽しむ抹茶スイーツ」や「クラフトビール工場見学&飲み放題」といったグルメ系、「七宝焼鑑賞&七宝風鈴づくり体験」などのアクティビティ、夜間の「電照菊ナイトツアー」などバリエーションに富んでおり、今後も追加していく予定という。
JR東海担当者におススメを尋ねたところ、「ウェルビー栄のアイスサウナ」や「乳岩峡」などが挙がった。(「乳岩峡」のアクティビティは近日中に「選べる体験」に追加予定)。前者はフィンランドのラップランドを再現した最低室温約マイナス25℃・最低水温約3度のアイスサウナで、サウナーや出張者に高い人気を誇る。今回のキャンペーンでは、アイスサウナの水風呂にメントールを投入することで究極の「冷やし」を実現するそうだ。
SNS映えスポットとしても知られる「乳岩峡」は、鉄道ファンにはお馴染み飯田線沿線の秘境。その人気ぶりから現在では自動車の通行が禁じられており、最寄りの三河川合駅から30分ほどの道のりを歩いて行く必要がある。今回のキャンペーンでは湯谷温泉駅からレンタサイクルで向かうプランが用意されており、足湯も楽しめるカフェや宿泊施設での冷たいドリンクも付く。
宿や日によって異なるものの、各旅行会社から発売されているツアー商品は2万円前後の値段で提供されているものが多く、東京~名古屋(愛知県内)の往復新幹線代でホテル宿泊と体験までセット付いてくるようなイメージだ。私的な旅行を安く済ませたいときにも丁度いいかもしれない。
タコの聖地を満喫するプランも
ジェイアール東海ツアーズからは、「タコの聖地」日間賀島に宿泊する「タコ満喫プラン」も発売予定。
日間賀島は知多半島先端の師崎からわずか2kmほどの場所にあり、河和港、師崎港、伊良湖港から高速船が運行している。小さな島ではあるものの、フグやタコの名産地として知られており、愛知県民はわざわざタコを食べるために足を運ぶとも。
季節を問わず食べられるタコは、水揚げ後にマイナス25度以下の冷凍庫で急速冷凍することで鮮度を保つ。「タコの丸茹で」が有名だが調理法は多様で、今回のキャンペーンにあわせて「タコの冷しゃぶ」も開発された。シーフード好きには特におススメのプランとなっている。
立ち上げの意図は?「〇〇し旅」は定番化するか
JR東海の担当者によれば、今回のキャンペーンは「日本の暑い夏は、温度を『ずらして』クールに過ごしていただきたい」という意図を込めて立ち上げたものだそうだ。
また「今回のような切り口のキャンペーンは初の取り組みですが、ご好評であれば今後も前向きに検討していきたい」とも。「ずらし旅」「冷やし旅」と来て、今後「〇〇し旅」が定番化する流れも来るかもしれない。
鉄道チャンネル編集部
(画像:JR東海)