国土交通省は8月26日、2022年度予算概算要求を発表。鉄道局は、鉄道ネットワーク整備推進のうち、整備新幹線整備については、(1)整備新幹線の着実な整備、(2)整備新幹線の建設推進及び高度化等、(3)幹線鉄道ネットワーク等のあり方に関する調査 に配分して要求した。

(1)整備新幹線の着実な整備は、事業費2400億円、国費803億7200万円(整備新幹線整備事業費補助)。

今回の整備新幹線整備事業費補助要求・要望額2400億円は、前年度予算額4860億円に比べてほぼ半分。

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北海道新幹線 新函館北斗~札幌の2030年度完成、北陸新幹線 金沢~敦賀の2023年度完成、九州新幹線(西九州ルート)武雄温泉~長崎の2022年秋ごろ完成などをめざす。

(2)整備新幹線の建設推進及び高度化等のうち、設計施工法等調査等は、事業費15億3900万円、国費15億3900万円(整備新幹線建設推進高度化等事業費補助金)。

北陸新幹線(敦賀~新大阪など)に関する環境影響評価に係る手続きや、地質調査及び概略設計等の設計施工方法調査等、整備新幹線の工事の円滑な実施、または整備方策の検討に必要な調査を行うという。

(2)整備新幹線の建設推進及び高度化等のうち、青函共用走行区間における貨物列車走行調査は、事業費1億4100万円、国費1億4100万円(整備新幹線建設推進高度化等事業費補助金)。

新幹線列車と貨物列車とが共用走行する青函共用走行区間において、安全性を確保しつつ新幹線列車を高速走行させるための具体的な方法等について調査するとともに、高速走行に必要となる技術開発を行うという。

(3)幹線鉄道ネットワーク等のあり方に関する調査は、国費3億9000万円の内数(鉄道整備等基礎調査委託費)。

幹線鉄道等の鉄道は、地域間の移動時間を大幅に短縮し、駅その他周辺地域の開発を促進することにより、わが国の経済活動や国民生活の向上に極めて大きな効果をもたらしてきたとし、基本計画路線を含む幹線鉄道ネットワーク等の今後のあり方を検討するため、効果的・効率的な整備・運行手法等に係る具体的な調査を行うという。

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画像:国土交通省