天神南から博多へ、地下で線路を1.4km延ばす工事―――福岡市地下鉄 七隈線 延伸事業。

現在、中間駅(仮称)西工区、中間駅(仮称)東工区、博多駅(仮称)工区の3工区に分割し、土木本体工事がすすんでいる。また、新駅の名称は、櫛田神社前駅・博多駅に決定している。

博多駅(仮称)工区のナトム区間では、本坑の構築が完了し、軌道工事に着手している。また、アンダーピニング区間では、住吉通りや博多口駅前広場を占用しながら、駅舎部(地下2階部分やプラットホームなど)を構築している。

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そのうちの3連トンネル部に、安全性や施⼯管理⾯を総合的に考慮し、パイプルーフの⾯的施⼯を完了した。その数、横パイプルーフ462本、縦パイプルーフ70本。

このパイプルーフ施工で、排⼟された岩の性状や⾊などの⽬視確認結果から、おおむね設計時の想定どおりの岩盤層の状況であることを確認したという。

物価上昇や道路陥没事故などで全体事業費は約587億円に

七隈線延伸事業は、2011年度から事業化へ向けた取組を開始し、鉄道事業許可や工事施行認可を取得するとともに、環境影響評価や都市計画決定等の手続きを進め、2013年度に土木本体工事に着手。2016年度には中間駅(仮称)の出入口工事に着手した。

その後、平成28年11月8日に発生した道路陥没事故の影響を踏まえつつ、安全な施工を最優先に工程を調整・精査した結果、開業時期については2022年度を予定。

また、全体事業費については、物価上昇や駅施設の利便性の拡充など、社会情勢の変化による影響や、道路陥没事故の影響を考慮した結果、約587億円を見込んでいる。

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画像:福岡市
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/