東急電鉄がリースする首都高技術 計測機器、機関車重連で走る測るスタイルに注目

2021.09.27

9月から10月にかけ、首都高技術の道路計測器「インフラドクター」をリースし、20年に1度のトンネル特別全般検査や建築限界検査を実施ている東急電鉄。

(これまでの関連記事)
◆建築限界検査とトンネル特別全般検査をDX! 首都高技術をリースし20年に1回の検査日程&コストも大幅削減、東急電鉄 工務部 実走行計測動画
https://tetsudo-ch.com/11796156.html
◆道路維持管理インフラドクターの鉄道版を東急電鉄が大手民鉄で初めて実用化、鉄道保守業務を DX化 高度化(前回概説記事)
https://tetsudo-ch.com/11760525.html

今回は東急電鉄版インフラドクターの車両とその走りに注目してみる。

まず編成。東急東横線・目黒線の線路沿いに構える新丸子保線区(神奈川県川崎市)にいた9月21日時点では、東急電鉄版インフラドクターは4両編成。

東急電鉄が12両保有する軌道モーターカーのうち、松山重車輌工業(MJK)製クレーン付きモーターカー2両をインフラドクター専用機とし、その前後に、資材やバラストなどを運ぶ無蓋車(トロ)を連結する。

インフラドクター専用機とするのは、前後のトロに載せた計測器類がとらえた各種データを、モーターカー側で保存していることから。

前後の計測器がとらえたデータは、束ねたケーブルでモーターカー側に配置してあるパソコンに伝送される。このため、この東急版インフラドクターを動かすときには、現状はこの2機のモーターカーが専用機になる。

機関車を2両連ねる重連にするのは、片方が予備機・補機という扱いイメージ。1機がトラブルを起こしたさいなどのバックアップ予備機として2両で実施する。

30km/h制限、やり直しなし、トンネル直前いったん停止


東急電鉄版インフラドクターはどんな走りでトンネル特別全般検査や建築限界検査をクリアしていくか。

首都高速道路をインフラドクターで計測する場合は、一般車の流れに混じって走行計測するため、60km/hや80km/hといったスピードで計測できる。

いっぽう、旅客営業時間外の深夜帯に計測する東急電鉄の場合は、鉄道ルールで30km/h枠内で動く。

また、首都高速道路では何度でもトライできるが、鉄道は基本一発計測。細かい保線車両のダイヤが決められているなかで、やり直しなしの一発で計測しなければならない。

さらに、首都高では計測スタッフは黄色いパトロールカーに全員が乗って計測するが、鉄道では前後の計測ユニット搭載貨車(トロ)に監視員が立つ。これも鉄道ならでは。

そして鉄道トンネル入り口でも、首都高計測にはない動きをする。鉄道版インフラドクターでは、トンネル入り口でいったん停止し、カメラのピントなどを調整・確認し、OKが出ると、いったん少し後進して、LED照明を点灯させてトンネル計測をスタートするという。

―――松山重車輌工業(MJK)製クレーン付きモーターカー2両がゆっくり動かすその計測作業風景は、動画↓↓↓でチェックしてみて。

画像:東急電鉄・首都高技術・鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/


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