特製ヘッドマークを付ける「SL秩父曳き山夜祭り号」=イメージ=(画像:秩父鉄道)

祭り好きには待ち切れない人も多いだろう。秩父神社の例大祭「秩父夜祭り」。

京都の祇園祭や飛騨の高山祭と並んで日本三大曳山祭の一つに数えられ、ユネスコ無形文化遺産に登録される。2025年も12月2日の宵宮に3日の大祭が続き、絢爛豪華(けんらんごうか)な屋台や傘鉾(かさほこ)が曳き回される。

夜祭り当日は秩父鉄道にとって、年間を代表するかき入れ時だ。秩父鉄道の観光列車といえば「SLパレオエクスプレス」。2025年は大祭当日の12月3日、通常の熊谷発の運転区間を延長、行田市発秩父行きの午後ダイヤで、「SL秩父曳き山夜祭り号」を臨時運転する。

通常のSLは午前に熊谷発三峰口行きだが、大祭当日は行田市発で運転。行田市発SLは2025年8月30日に初運行、今回も行田市民らの祭り参加者に利用してもらう。

【参考】
普段は走らない区間に汽笛が響く!秩父鉄道「SL日本遺産のまち行田号」特別運行 まもなく受付開始(※8月運行時の記事)
https://tetsudo-ch.com/13006526.html

SL夜祭り号は行田市発15時23分。熊谷、ふかや花園、寄居、長瀞、皆野の5駅に停車して、秩父には17時55分に到着する。秩父神社が宵やみに包まれる19時30分ごろから花火が打ち上がり、祭りはハイライトを迎える。

鉄道ファン要注目は架線切り離し作業。全線電化の秩父鉄道は屋台・傘鉾の踏切通過時、架線を撤去するが、2025年はその作業をツアー商品化。西武秩父線と接続する御花畑駅で見学できるようにするほか、踏切を渡る屋台や傘鉾も間近で見てもらう。

SL夜祭り号や架線切り離しツアーの詳細は、秩父鉄道ホームページで。秩父鉄道は夜祭り当日の12月2~3日、特別企画ハイキング「秩父夜祭ルーツ『妙見七つ井戸』を巡り秩父神社へ」を催行。両日は特別ダイヤを編成する。

記事:上里夏生

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