「誰もが自分らしく生きる・働く社会を実現するために」――ラグビーのリーチマイケル選手ら語る 「100歳までのロードマップ」で注目「WE ALL HUMAN プロジェクト」

2021.12.16

『WE ALL HUMAN プロジェクト』コンセプトムービーに登場するリーチマイケル選手

迷宮駅といえば最も有名なのは梅田駅だろう。多数の鉄道事業者が乗り入れる梅田駅での待ち合わせは困難を極め、インターネット上では「待ち合わせは梅田駅で」「どの梅田駅やねん!」といったありがちなやりとりをネタにした投稿も散見される。

東京都内にも「迷いやすい駅」はある。代表例の一つが新宿駅で、2021年7月に東西自由通路が整備されたにもかかわらず、いまだに都内屈指の迷いやすさを誇る。一大ターミナルであるが故の悩みと言えそうだ。

そんな都内の「迷いやすい駅」(8駅)に、駅周辺図と組み合わせた広告が掲載されている。広告の片側には様々なジャンルの職業をイラスト付きで紹介し、下には「『人生』で迷ったら、こちらを。」というキャプションが入る。地図の下には「『〇〇(駅名)』で迷ったら、こちらを」とある。ユニークな広告だ。

新宿駅構内に掲出されたOOH広告

広告を掲出したのは、教育や人材事業で知られるヒューマングループ。『WE ALL HUMAN プロジェクト』の第2弾として、2021年12月13日より特設サイト上で『100歳までのロードマップ』を公開している。

『WE ALL HUMAN プロジェクト』特設サイト
https://www.athuman.com/special/weallhuman/

2021年12月16日には、『100歳までのロードマップ』公開を記念してオンラインカンファレンスが開催された。ラグビーのリーチマイケル選手、キープレイヤーズの高野秀敏代表、PublicMeetsInnovationの石山アンジュ代表、arcaの辻愛沙子CEOらが登場し、各自の思いを語った。

『WE ALL HUMAN プロジェクト』とは

「変わりたいと願う人の一歩を後押ししつつ、人種・国籍・年齢・性別問わず、人々に時代を生き抜くスキルを提供しながら多様化する価値観を尊重・共存させ、誰もが自分らしく生きる・働く社会を実現する」

それが「WE ALL HUMAN プロジェクト」の理念だ。新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに、日常にあった“当たり前”が変わり、価値観が多様化。「このままではいけない。」「これまでの生き方や働き方をかえたい。」と、自身の人生を見直す時間が増えている一方で、具体的に踏み出すことができていない人も多い。プロジェクト発足の背景にはそんな現状がある。

キャプテンを務めるのはラグビーのリーチマイケル選手。ニュージーランドから日本へやってきて、国籍や経歴の異なる選手たちをまとめ上げた多様性の象徴だ。彼は本プロジェクトに心から賛同してくれたという。

特設サイトでは今回の「100歳までのロードマップ」のみならず、プロジェクトのコンセプトムービーや「未来の自分からの手紙」といったコンテンツが掲載されている。

「100歳までのロードマップ」はこう使う

カンファレンスでは、リーチマイケル選手へのインタビューとともに、実際に「100歳までのロードマップ」を使用する様子も上映された。

実際にマップを前にしたリーチマイケル選手に興味のある職業を尋ねたところ、「パッときたのは、”Cooking”ですね!」との回答が。コロナ禍で自炊する機会が増えたこともあってか、調理技術も上達してきたという。「人生の大事な決断で重視してきたことは?」という問いに対しては、楽しめる想像ができるかどうかが重要だと語る。

キャリアのターニングポイントになった出来事については、来日以来身に着けた日本流のやり方が変化していった過程を、また100歳になった自分の姿については「牧場か先生をやっていると思う」「100歳……たぶんまだ元気で、農業しながらスキルを教えているんじゃないですかね」と語った。

「100歳までのロードマップ」は、世の中の職業を21カテゴリーに分類・網羅してデザインされている。ヒューマンホールディングス 佐藤 安博取締役は「やりたい仕事やスキルを見つけるうえで、このロードマップを使っていただければと思います」と締めくくった。

トークセッション:「2022年の働き方と人生100年時代のキャリア形成」

カンファレンス後半では、キープレイヤーズの高野秀敏代表、PublicMeetsInnovationの石山アンジュ代表、arcaの辻愛沙子CEOが登場。来年以降の働き方やキャリア形成についてトークセッションが展開された。

トークセッションの様子

これまでのように企業に入社し会社員として一からキャリアを「積み立てていく」という発想は通じなくなってきた。今回登場した三名も、そういったあり方とは無縁とも言える異色のキャリアを積んできた方々ばかり。

トークセッションでは、「仕事観に変化はありましたか?」「働き方や働く環境が急速に変化する中で『キャリアの孤立』『キャリアの自律』はどう変化していくか?」「今後のキャリア形成について。2022年の働き方とこれからのキャリア形成において求められるものは」といったテーマに沿って、三者三様様々な思いを述べた。

「いつでもどこでも誰とでも働けるようになった。2022年以降は誰にでもなれるメタバース社会。だからこそ自分のコアを鍛えていくことが大事なのかなと思う」(高野代表)

「転職の流れも来ていて数年単位で会社が変わっていくとなると、どの会社に所属しているかは意味をなさなくなってくる。これからの時代に必要なのは会社ではなくその先にオーナーシップを持つこと」(石山代表)

「企業に求めていたものが正解だと思っていたけどそうではない。隣の芝と比べて自分の芝は……という不安もある。自分は何のために仕事をして、社会に対してどういう存在でありたいか、といったパーパスを言語化していければ」(辻CEO)