長野・松本、上高地へと連れて行ってくれる電車―――東急、京王の次は、東武に。

アルピコ交通は、東京メトロ日比谷線直通タイプ東武20000系を東武鉄道から譲受し、上高地線に2022年3月から投入する。

東武20000系は、1988年から東急車輛製造・アルナ工機でつくられた東武鉄道の18メートル級車両(画像↑↑↑上)。

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東京メトロ日比谷線直通タイプで、メトロ03系といっしょに東武・メトロ直通運転に入っていた。

メトロ03系も同じく18メートル級車両で、同じく18メートル級電車を走らせる北陸鉄道(画像↑↑↑下)や熊本電気鉄道、長野電鉄などのローカル私鉄に譲渡されている。

メトロ03系のボディはアルミニウム合金製。東武20000系はステンレス製。アルピコ交通はステンレス製の20000系を選んだか。

制御機器はメトロ03系も東武20000系も同じVVVF。そのなかでもメトロ03系はIGBT、東武20000系はGTOという違いがある。

仕立て方は従来車のもと京王3000系と同様

アルピコ交通 上高地線を走っている3000形電車は、もと京王電鉄 井の頭線 3000系を改造しアルピコ交通に入ってきたモデル。

モーターつき中間車(電動車)2両で組むユニットの1両の電動機系統を外し、1両を電動車、1両をモーターなし車(付随車)にして、2両編成化。

そのうえで中間車なので、先頭部分や運転台などをつける大改造を施している。

今回の東武20000系も同様の入り方の見込み。公表では、「東武鉄道20050型中間車 → アルピコ交通モハ20100形」「東武鉄道20000型中間車 → アルピコ交通クハ20100形」にすると記されている。

また、公表では「2021年度は1編成2両を譲受」とあるから、今後も同形式を入れて、従来車のもと京王3000系界磁チョッパ制御車を置き換え、VVVF化する見込み。

―――アルピコ交通では、松本電鉄時代に東急から譲り受けた青ガエル5000系を譲受した。東急、京王と続き、アルピコには2022年から東武車が走り出す。

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