近江鉄道の盲腸線、多賀線の電車に乗って、滋賀の縁結びパワースポット 多賀大社へ。

多賀大社駅になぜ複数の留置線の線路が残っているのか、その先にまだ線路が伸びていた……といった多賀大社駅の物語は、また別で記すとして、今回はゆっくり歩いて「お多賀さん」で親しまれる多賀大社へ!

多賀大社前駅から、石造りの鳥居を抜け参道を歩いていくと、意外にもスイーツやパンを売るカフェが点在しているのに気づく。

deli&sandwich 梵 や 藝やcafe でまったり……

参道の手前、小さな小川のほとりにたつ2つのカフェが、deli&sandwich 梵 と 藝やcafe 。

「初めて行きました。サンドイッチとデリを購入しましたが、どちらも美味しかったです。店長さんも気さくな方で色々喋ってくださいました。また行きたいです」

「非常に良いカフェだった。雰囲気抜群、珍しい本に囲まれて極上のメニューが味わえる」

「ドリンクをテイクアウトしました。丁寧に淹れてくださり、心遣いも良かったです」

―――そんなクチコミで密かに人気の2店。小川のせせらぎを聞きながらテラスでコーヒーもいいし、デリをテイクアウトして歩きながらパクっもいい。

縁むすび、方除祈願、商売繁盛、家内安全……ぜんぶお祈り!

近江商人の隆盛を感じさせる多賀停車場線(参道)を抜けて、いよいよお多賀さん、多賀大社へ。

縁むすび、方除祈願、商売繁盛、家内安全……と、ぜんぶお祈りし、杓子絵馬や学業絵馬などに願いを記す人も。

お祈りすると、なぜか腹が減る。参道にいろいろ老舗が並ぶけど、ここは多賀大社内にある蕎麦を……ということで、境内蕎麦屋「寿命そば」へ。

「名前の『寿命』は、長寿を祈って付けられたとか。また蕎麦や出汁はすべて境内内でつくられており、出汁のレシピは蕎麦の本場福井の有名店の味付けだそうです」というクチコミに背中を押してもらって店内へ。

熱々の油揚げ柚子そば、きのこそば……そしていい景色!

なかなかいい雰囲気。ここに入ってよかった!

ってことで、寿命そばで油揚げ柚子そばと、きのこそばを注文。境内内でつくられているという蕎麦や出汁は、身体に染みる味。

静かな境内で、淡々と蕎麦をすする……無になる瞬間。お多賀さん、いい出会いをありがとう。

で、我に返って外をみると、これまた紅葉が赤く染まってアクセントを添える池庭が。小鳥の声が聞こえるなかでいただく寿命そば。身も心も、ごちそうさまでした。

そして、甘いものは別腹。鳥居前で会釈し、参道へと返ると「糸切餅」の看板。

ここ「多賀や」の糸切餅は「滋賀県犬上郡多賀町の名物和菓子」。

糸で切るお餅という製法がルーツの糸切餅は、ぷにゅっとしたやわらかいお餅と、少し塩気の効いた餡の絶妙バランスで、お茶といっしょにいただくと、何個でもいけるおいしさ。

ホテルや宿へ戻って、お茶菓子にもいいし、滋賀土産にもぴったり。

―――ふぁあ。素朴だけどおいしい、リラックスできる食と景色にありつける多賀大社。このあとまた、近江鉄道 多賀線 多賀大社前駅へ戻って、駅周辺散策。

冒頭の多賀大社駅になぜ複数の留置線の線路が残っているのか、その先にまだ線路が伸びていた……といった視点でめぐった話題は、またこんど。

<近江鉄道で行く滋賀の旅>
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※写真は全て許可を得て撮影しています