東北線(宇都宮線)東鷲宮~栗橋にある古利根川橋りょうで、3月から架替工事が始まる。

この架替工事は、埼玉県による中川(一級河川)の河川改修にあわせ、JR東日本が実施する。

同社は、埼玉県の河川整備計画にもとづき、氾濫をできるだけ防ぐため、河道掘削等による流下能力向上の一環として、東北線(宇都宮線)東鷲宮~栗橋にある古利根川橋りょうの交差部で、中川(一級河川)の河道拡幅が計画されたことから、埼玉県から橋りょうの架替工事を受託した。

橋りょう長さは既存の3倍、90mに

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具体的には、河道拡幅にあわせ、現在の長さ約30mの橋りょうを、約90mの新橋りょうに架け替える。

また工事の手順は、2024年春ごろにまず下り線(宇都宮方)の線路を中川上流側に仮線をつくるかたちで移設。中川左岸(宇都宮方)にある島川踏切は車両通行止めし、使用を停止する。

1年後の2025年春には、上り線(東京方)の線路も中川上流側に仮線をつくるかたちで移設。

約90mの新橋りょうができると、上り線・下り線の順に、仮線から既存線へと戻していく。

工事期間は2022年3月~2031年3月の9年間。

総合的な治水対策の一環

中川・綾瀬川流域では、昭和30年代以降の急激な市街化の進展とともに深刻化した水害に対し、流域が一丸となって保水・遊水機能の維持・増大を図る総合的な治水対策がすすめられている。

このうち中川では、河川管理者である埼玉県が河川改修工事をすすめている。

両者は2021年3月に締結した「一級河川中川河川改修事業に伴う東北本線東鷲宮・栗橋間古利根川橋りょう改築工事」に関する施行協定にもとづき、工事をすすめていく。