【鉄の一瞥 22】 津軽今別駅 JR北海道海峡線
※2014年3月撮影
津軽今別は、2016年3月26日北海道新幹線開通にともない廃止されたJR北海道海峡線の駅。
廃止前の津軽今別駅をJR東日本津軽線から見あげたショット。後方に北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅の工事が進んでいる。2014年7月撮影。
同様に津軽線から奥津軽いまべつ駅工事の様子を撮ったもの。2014年7月撮影。
1988年(昭和63年)に青函トンネルが開通し中小国駅から木古内駅までの87.8kmが海峡線として開業した。中小国駅は1958年(昭和33年)に旧国鉄津軽線の駅として開業しており1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化以降はJR東日本の駅となっている。中小国駅がJR東日本とJR北海道の境界駅である。
津軽今別駅が廃止され、JR北海道海峡線の在来線旅客列車は北海道新幹線に置き換えられた。新たに奥津軽いまべつ駅が新幹線の駅として開業した。
奥津軽いまべつ駅から非電化の三線軌条が奥津軽保守基地に伸びている。
奥津軽いまべつ駅から徒歩で移動できる場所にJR東日本津軽線の津軽二股駅がある。津軽二股駅には旧駅舎跡に道の駅が併設されている。青春18きっぷで北海道に渡るには津軽二股駅まで普通列車で来て、事前に購入した北海道新幹線オプション券を使う。奥津軽いまべつ駅から北海道新幹線で木古内まで行き、さらに道南いさりび鉄道で木古内から五稜郭までの片道乗車券となっている。(2300円)
北海道新幹線開通前は青春18きっぷで北海道に渡るために蟹田駅〜木古内間の特急白鳥あるいはスーパー白鳥の自由席を利用することができた。
海峡線を在来線が走っていた時代、2014年(平成26年)に竜飛海底駅、吉岡海底駅、知内駅が廃止された後の木古内駅名標には隣駅が津軽今別となっていた。津軽今別駅〜木古内駅間距離74.8kmはJR旅客6社の中で最長だった。2014年7月撮影なので奥の駅名標から廃止された江差線の渡島鶴岡が消されている。
(写真・記事/住田至朗)