分子レベルでエモい話できる! 生命環境化学科のイマドキに圧倒

2018.08.02

「これエモい!」「たしかに! これはエモい」

なにがそんなにエモーショナルなのと聞いて、返ってきた言葉がびっくり。彼女たちが手にするシャーレの中のようすがエモいんだって。ってどういうこと!?

ここは埼玉工業大学のオープンキャンパス。工学部生命環境化学科の各研究室紹介コーナーの一角で「エモい」を連発する女子2人は、秦田勇二教授率いる微生物応用研究室の4年生。

高校時代、生物や化学が大好きで、大学でさらに「白衣着ながらスポイト扱う」というスタイルに憧れてこの微生物応用研究室に入ったんだって。

2人はこの先、違う道を行く。ひとりは国立大学 大学院に進学。もうひとりは、食品会社の研究職につく予定。

企業と大学院、道は違えどさらにエモい領域へ

「実は高校時代に薬学部に行きたかったけど、微生物応用研究というコースもあるんだって知って、受験しました。だからちょっと変わったアプローチで大学院へ。もっと製薬を学びたいなーと」

「わたしは企業で研究職に。やっぱり研究を続けていきたい。白衣? うーん着てたいっ(笑)」

微生物応用研究室は、自然界から食品、化学、環境、医療分野などに応用できる有用微生物を探索。先端バイオテクノロジーで、創薬のリード化合物などの機能性物質や産業用酵素などを発見する研究をしてるんだって。

その一例をシャーレで見せてながら、オープンキャンパスにやってきた高校生たち以上に、彼女たち自身のほうが興奮してたみたい。エモい連発で(笑)。

大学ベンチャーもいいじゃないか!

松浦宏昭准教授の環境計測化学研究室は、家庭用二次電池(エネファームとか)や、ハイブリッドカーの電池などに応用が期待されるレドックスフロー電池の最先端をオープンキャンパスで紹介。

この研究室の学生たちはやっぱり男子たちが多いけど、なぜか男子学生のほうがやさしく教えてくれる感じも。

松浦准教授は、「うちの学生はみんな仲がいい。なぜだか。だから、製造メーカーや電機メーカーの開発職などをめざすのもいいけど、大学で出会った仲間たちと、ベンチャーを立ち上げてもいいと思うよ」と笑った。

派遣研究員という道をめざす女子もいる!

こんどは、「生物が大っ好き!」という学生たちが集まる植物ゲノム工学研究室(秋田祐介講師)のブースへ。案内してくれたのは、4年生の女子2人と男子1人。彼らの進路がまたいろいろ違ってて、おもしろい。

男子学生は小売業の総合職で、生物・化学分野を専攻したスキルを活かす部門に行く。2人目の女子学生は、食品メーカーで生産管理を任される予定なんだって。

びっくりしたのは、派遣研究員という世界へ飛び込もうとする3人目の女子学生。「大学や企業、医療、自治体、国家機関、どこでも依頼されるところに行って研究ミッションを達成させる人。ずっと派遣研究員になりたかった」という。

彼らは、色・香り・形といった花の価値を高める形質について、ゲノム(DNA)レベルでの遺伝子の解明をめざしてきた。「それぞれ違う道にすすむけど、4年間は、めっちゃ楽しかった」と振り返っていたのが印象的。

光材料化学研究室の学生は大学院や企業の開発・品質管理担当へ

そして最後に会った学生は、光材料化学研究室(木下基准教授)の学生たち。この研究室では、光をベースとした機能性材料をつくり、材料設計、合成、特性解析、デバイス作製、評価などを重ねている。

デモをしながらいろいろと説明してくれた3人の男子学生は、ひとりが国立大学の大学院へ、2人が企業の品質保証や開発を担当する予定。

「たとえば、こんなスクリーンをつくってます。例えば、寒くなったら曇って保温し、暑くなったら熱を遮断する。それを制御することなく、自分で感応して調整するような材料を、建材メーカーなどに提案しています」

うーん、難しい。でも、どの学生も研究内容をめちゃめちゃ楽しそうに話す。専攻分野を話し始めると、みんなホント、とめどなく話し続ける……。

分子レベルでコミュニケーションし、リーダーシップ発揮

「生命環境化学科は、コミュニケーションスキルも鍛えられる」と学科長の浜名浩教授(有機化学研究室)は、この学科の強みをこう教えてくれた。

「この学科の学生たちは、分子レベル、化合物レベルでの対話できようになる。このチカラが将来、食品や医薬品、化学、生活分野といった企業・団体に就職したときに、幅広く対応できる自信になる」

「たとえば、研究職や技術職といった専門職のほかに、プロデューサーやプロダクトマネージャーといった管理職、リーダーシップがとれる技術営業といった地位も任されるはず」

―――生物・化学 大好きっ子たちが集まる生命環境化学科。笑いながら分子レベルの話で盛り上がる学生たちの、個性的パワーに圧倒された。

<埼玉工業大学 工学部生命環境化学科>
https://dep.sit.ac.jp/lsgc/

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