道祖神社と庚申塔群【駅ぶら05】京成電鉄 本線145
※2022年6月撮影
トップ画像は、ユーカリが丘駅から300mほど、上座の道祖神社です。横の建物は地区集会所。
右下に道祖神社の石碑。側面に昭和20年11月と刻まれていました。
※2022年6月撮影
道路の反対側に庚申塔が列んでいます。
※2022年6月撮影
一番右の庚申塔、側面に「天保十三年」の文字が読めました。1841年頃です。
※2022年6月撮影
近づいてみました。右手前の塔には「天保十一年」の文字、1840年頃。その左、見事な青面金剛が彫ってあります。側面は「天保八酉年」と読めます。1837年頃。その左は、文字が剥落して読めません。この塔も側面に「天保」の文字。倒れている塔の後の塔は、「天保五午年」と読めます。1834年頃です。一番奥の小さい塔は、裏側に昭和59年とあり、1984年の新しいものでした。
※2022年6月撮影
天保と言えば大飢饉が有名。毎日餓死者数百人が出た大阪では「大塩平八郎の乱」が起きます。幕府奉行所の役人大塩平八郎は乱に敗れましたが、時代は既に明治維新まで30年ほどなのです。
これらの庚申塔を建立した人々は天保の世に、この地で何を思い、何を願ったのか、静かに想像します。これが【駅ぶら】の楽しみの一つ。
道祖神社、庚申塔群から500mほどで熊野神社がありました。筆者の探している熊野神社ではありません。この神社の情報が見つかりません。
※2022年6月撮影
熊野神社は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を分祀した神社で全国に3千社と言われています。筆者の通っていた杉並区立杉並第二小学校の前にも熊野神社がありました。
※2022年6月撮影
さらに歩くと臨済宗金嶺山寳樹院があります。1353年建立と伝わる古刹です。
※2022年6月撮影
寳樹院を過ぎた下り坂の左側、マップに「三春の滝桜の孫」と表示されました。しかし桜の花期ではなく、探しましたが表示類もなく桜の木は分かりませんでした。
※2022年6月撮影
三春滝桜は、福島県田村郡三春町の樹齢1,000年を越える巨大な桜。国の天然記念物で子や孫が全国に植樹されています。
では、熊野神社を探して道を戻ります。
(写真・文/住田至朗)
※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。
※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。