神戸電鉄は2022年8月4日、「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用し、バリアフリー設備整備を推進していくと発表しました。2023年4月1日より、料金収受を開始します。

同社の整備計画によれば、ホームドアの設置予定はありません。今後は現在までに行っているバリアフリー施設の整備に続き、スロープの新設や内方線付き点字ブロックなどの整備、利用者の多い駅へのエレベーター・エスカレーターの新設・更新、運行情報を表示する案内ディスプレイの全駅設置などを進める予定です。

また、新型車両の導入や既存車両の改修工事にあわせ、同社車両への扉の開閉予告装置・車内案内表示器の設置、車椅子スペースの拡大を図ります。2030年度までの総整備費は20億円を超える見込みで、鉄道駅バリアフリー料金制度で収受した料金を整備費などに充当します。

運賃への加算額は、1乗車あたり10円、通勤定期は1ヵ月あたり380円、3ヶ月1,080円または1,090円、6ヶ月2,050円または2,060円。通学定期券は据え置きです。

(神戸電鉄車両イメージ 写真:heijin / PIXTA)